デッドラインヒーローズ/ウィー・アー・エンカウンター
ヒーロー、いいですよね!って平成どころか昭和の知識で止まってるぼくが言うのもアレですが、mr.fumbleさんGMのデッドラインヒーローズ「ウィー・アー・エンカウンター」が楽しかったです。
異世界ミッドチルダを襲う邪心寄生体“アークイデル”。幾多の犠牲を出しながらも、なんとか彼を追い詰めた一人のヒーローは、最後の最後で彼を取り逃がしてしまう。世界の礎“リンクドコア”を奪い世界の境界を渡るアークイデルと、それを追うヒーローは地球にたどり着く。
ちょうどそのころ。ノーマル(原人類)の探偵、草薙エドガーは、暴走したヴィランによる無差別爆破事件に巻き込まれ、瀕死の重傷を負う。遠のく意識に語りかける声。
「ねえきみ、ぼくと契約して、ヒーローになってくれないか?」
そして、現場に駆けつけたもう一人のヒーローは確信する。
「あれは……二人、なのか?」
二人で一人のニューヒーロー爆誕の瞬間である。
PC1、草薙エドガー(23才、ニバサンドさん)
父が残した探偵事務所を引き継ぎ、探偵というよりは何でも屋、便利屋のような稼業を営むノーマルの青年。目つきと口は悪いけれど、困った人を放ってはおけない人情家です。
4才年下の幼なじみのヒーロー、山内涼音のよきお兄ちゃんにして相談相手ですが、最近の彼女は、ヒーローとアイドルの両立について何やら悩みを抱えているようで……。
巻き込まれて仕方なくなったヒーローとして活動するうちに、亡き父親の背中が見えてきたり、「父の復讐」という後ろ向きな動機はヒーローに相応しくない、と悩んだり。
ヒーローネームを決めるくだりやクライマックス戦闘での振る舞いなど、格好いいニュービーでした。
PC2、板取祐二(仮)(15才、よっぴー)
異世界ミドルチルダからやってきた光と雷を操るヒーロー。8頭身で格好いい。本当の名前は地球人には発音できないので、エドガーの脳内から借用した少年チャンプ連載中の叙述開戦の主人公の名前を拝借しています。HNのエンハイ=BDも同じくエドガーの脳内から 。
邪心寄生体アークイデルが奪ったリンクドコアを取り戻すために世界を渡ってきましたが、こちらの世界にたどり着いたらなんだか様子がおかしくて、謎の小動物になってしまいました。
このままでは自分の命も危ないし、なにより目の前で消えようとしている命を放置するわけにはいきません。というわけで、エドガーと二人で一人のヒーローになったのです。
故郷には炎と氷を司るサラマンピュアとか、伝説のヒーロー・エグザイルとかがいるんですが、その辺はまた別のお話。
PC3、大文字愛鷹(89才、レンボさん)
HNはMr.モビング。着流しの老人。その出で立ちや言動、周囲を取り巻く人々の様子は、彼を「その筋の人」と見誤らせるに十分ですが、大丈夫、堅気のヒーローです。
第二次世界大戦で一度命を落とし、とある事情で生き返った彼は、その過程でヒーローとなります。エドガーを見た大文字がなぜ「二人だ」と看破できたのか。エンディングでの板取の提案にどうして「大丈夫だ」と太鼓判を押せたのか。それは彼がヒーローとなった経緯と大いに関係があるのでした。
数多くのノーマルを協力者とし、人とのつながり、人の力でヴィランに対峙する、気風のいい親分さんでした。
デッドラインヒーローズ、これが2回目だったんですが、DLH猛者のニバサンドさんとmr.fumbleさんの手厚い介助により、データ面や進行面でも戸惑うことなく遊べました。クエリー、いいですね。自分用のシーンで問いかけに答えつつ、他のPCも巻き込んでいくの、とても楽しいです。
mr.fumbleさん、みなさん、ありがとうございました。また遊んでください。