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ザ・ループTRPG/はみだしっ子、リフトオフ!
「きみたち、アルバイトに興味はないかい?」
「いやなに、椅子に座って決められた手順でボタンを押すだけの簡単な仕事だよ」
夏休みの初日、スウェーデン宇宙公社(SSC)の見学に訪れたエリックとロニーは、立派な身なりの男性に、そう話しかけられます。
彼の名はハンス・ハッカンソン博士。スウェーデン初の有人宇宙飛行を推進するSSCの主席技師長です。はたして博士はローティーンの2人に何を求めているのか。そしてエリックとロニーの夏休みはどうなってしまうのか。
そんな感じで遊んでもらいました。ザ・ループTRPG「はみだしっ子、リフトオフ!」です。
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エリック・ヨハンソンくん(14才、とらさん)
友だち少ない系のコンピューターヲタクです。チェックのシャツに肩掛けカバン、カセットテープより重いものは持ったことがない、ちびのヒョロガリメガネ。カバンの中には東洋の島国JAPANで開発されたシャープのポケコンが収まっています。クラス一番の人気者、リンダに恋心を抱いています。なんとかして彼女に話しかけたいんだけど、お取り巻きのガードを突破できたことは一度もなく、存在すら認識してもらえない始末です。
そんなリンダがSSCの見学会に参加していると知ったエリックは、見学コースで彼女と初めてまともに言葉を交わすことができます。
終始気弱で消極的なエリックですが、謎めいたことが大好きで、なにがあっても引き下がらない頑固さを持ち合わせてもいました。
大トラブルで初めて見せてくれた敢然たる強気の決意。その成果や如何に。
夏休みが明けて、クラスの中での立ち位置はがらりと変わりましたね。リンダとはこれから、どんな風になっていくのでしょうか。
ロニー・カッセルくん(12才、蒼音さん)
エリックのお隣さん。こちらは明るくやんちゃな体力派ですがやはりちびです(シナリオの要請なので仕方がないんですけどね)。面白そうなことが大好きで、なんでもとりあえず「うん!やる!」と全乗りしてしまいます(GMフレンドリー笑)。
早くにお母さんを亡くして、父子家庭で育ちましたが、ループ職員のお父さんは仕事が忙しいので、お夕飯は大体お隣、ヨハンソンさんのうちでいただきます。お隣の飼い犬、アラスカンマラミュートのベンとは大の仲良しで、毎日散歩を任される仲です。
仕事で帰りが遅いお父さんに、いろんな話を聞いてもらいたい。ぼくのすごいところをもっと見て欲しい。そんなモチベーションで、二つ返事でアルバイトを引き受けてくれました。
引っ込み思案で、なにかとくじけそうになるエリックを引っ張って、「面白いから大丈夫!」と、チームの牽引役になってくれました。
長距離踏破訓練で挫けてしまって「もう帰りたい」と泣いていたエリックを引っ張ったのはロニーでしたし、そのロニーと無事生還するために最後まで諦めずに踏ん張ったのはエリックでした。
スキンタイト宇宙服とか逆ポーランド電卓とか、マニアックなネタ満載のシナリオでしたが、お楽しみいただけたでしょうか。ザ・ループ、好きなシステムですし、お二人のRPは大好きなので、また遊んでくださいね。