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ANGERSWING#31

想定外に『シン・ゴジラ』を観てしまった。
映画館でも観たし、多分テレビでも観た。でもたまたま始まったばかりのシン・ゴジラにチャンネルが合った途端、もう画面の前から離れることができなくなってしまった。

シン・ゴジラの何がいいって、多分リズム感だと思う。
台詞もそうだし、映像の切り替えやテロップの出し入れなんかもすごく気持ちの良いタイミングでやってくれる。だから観ていても時間が気にならないし、あっという間にエンディングを迎えてしまう。
本当に、なんだろう、アトラクションに搭乗しているような気分になる。

あとは俳優陣に無駄なキャラクターが乗っかっていないので、良い意味で雑味がない。
シン・ゴジラ公開時に石原さとみさん演じるアメリカ人の台詞回しが浮いてるとかって若干叩かれていた気がするけど、物語上あのキャラクターが必要だったのだろうし、英語の発音に精通してないものにとってはとても流暢な英語を喋ってるように聞こえるし、シンプルにすごいなあってわたしは思う。あんなキャラクターで、よくあそこまで暴れ回らないラインで制御できてるなと思う。

最初は現実の政府機関をオマージュしているような世界から始まって、その世界って私たちが知っているようで知らない世界というか、でも想像通りの世界というか。
観ている人たちが想像している通りの世界だからこそ、ある種の情報を一つ持った上で安心して観始めることができて、そこから人間関係を構築していくから、観客の心を離さないような上手い仕組みになってるのだなと思う。

改めて観たけど、やはり面白かった。またいつか、たまたまチャンネルが合ったら観てしまう気がする。

『シン・ゴジラ』を観始める前から台本と向き合おうと思っていたのに、観終わってから台本と向き合い始めてしまったので、この文章を書く時間も後ろ倒しにされてしまった。

でもシン・ゴジラ出演陣の怒涛の台詞回しを見たときに「はあ自分なんてちっぽけでっせ」っていう気持ちにさせられたので、粘り強く台詞に向き合えた気がする。

まだまだ始まったばかりだけど、役に対する向き合い方も少しずつシンプルになり始めた。
揺るがない根幹というか、戯曲上これは天変地異が起きない限り変わらないというようなものが明確になってきている。

とか言いつつ簡単にひっくり返ることもあるし、ひっくり返って圧倒的にこっちだ!みたいなこともあるけど、しばらくは見つかり始めた根幹を丁寧に持ち続けるみたいなことをやりたい。

台詞覚えなきゃあ!

それと同時に早くカメラも使いたいヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

【公演スケジュール】
7/3(水)W 19時~
7/4(木)S 19時~
7/5(金)W 14時~/S 19時~
7/6(土)S 13時~/W 18時~
7/7(日)W 12時30分~/S 16時30分~

【チケット】
前売一般 = 4,500円
当日一般 = 5,000円
U22= 3,000円

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)予約受付開始!

●ご予約URL
https://act-pit.com/events/view/?eid=0kDlB28a

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