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ANGERSWING#46

体調を少し崩してしまった。イベントでちょっと張り切りすぎてしまったのかもしれない。
急な地方行きに備えて自宅待機をしながら、パブロンを飲み、映像編集をしながら、テレビでは野球を流して養生している。

果たしてこれが養生している姿かどうかは分からないけども、何もせずにぼーっとしているわけにもいかない。

この2年で風邪を引きやすくなった。
演劇に関わり続けていた時は稽古や本番以外で外に出ることがあまりなかったので、ウイルスに曝される機会が少なかったのだと思う。
今は稽古オフに外に出て、ひたすらに動き回っているので素知らぬ人とすれ違うことが圧倒的に増えてしまった。
世の中の人は風邪ってあまり引かないのだろうか。特に毎日、通勤の満員電車に揺られて仕事に向かうような方々。
風邪で会社を休むという人たちの印象があまりないのと、父が風邪で会社を休むみたいな記憶があまりない。

父は体調不良を隠していたのだろうか。
会社を休むなんてもってのほかで、家庭を支えるために働き続けてくれていたのだろうか。

家庭を支えるってどんな感じなのだろう。

劇団Q+ SNS投稿より

今回の『ANGERSWING』では兄弟姉妹たちが父の葬式に集まるところから物語が始まる。

家族を支えてくれていた父の死。
兄弟姉妹を残して去っていった母。

母が去った時点での兄弟姉妹の年齢は色々とあれど、その後の父は家族を一人で支えてくれていたことになる。
しかも両親は兄弟姉妹に秘密を抱えながらそれぞれの生活を続けていく。
母は秘密を抱えたままどこかへ去り、父は秘密を抱えたまま死を迎えてしまったわけだ。

一体どんな秘密を抱えていたのかというのは劇場で観ていただきたいところではあるのだが、自分自身に立場を置き換えた時に秘密を抱えながら生きることの精神的負荷というのは中々なものである。

その精神的負荷が罪悪感から来るものなのか、秘密が露わになってしまうことへの恐怖感からなのかは分からないが、自分なら早く楽になりたいと思って喋ってしまうかもしれない。

父母だけではない。きっと誰にでも秘密はある。

秘密って張本人にすれば苦しいものかもしれないけど、観客的な立場からすれば面白くて興味深いものだよね。

秘密がたくさん、そんな作品だヨ。

<日本劇団協議会主催>
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進劇団育成公演

劇団Q+
『ANGERSWING /
アンガーズウイング・アンガースウィング』
ー家族の庭、その香りは秘密をささやくー

脚本=弓月玲 原案・演出=柳本順也

◎日程
2024年7月3日(水)〜 7月7日(日)

【公演スケジュール】
7/3(水)W 19時~
7/4(木)S 19時~
7/5(金)W 14時~/S 19時~
7/6(土)S 13時~/W 18時~
7/7(日)W 12時30分~/S 16時30分~

【チケット】
前売一般 = 4,500円
当日一般 = 5,000円
U22= 3,000円

◎劇場
下北沢 駅前劇場

⋱チケット発売⋰
2024 年 5月 1日(水)予約受付開始!

●ご予約URL
https://act-pit.com/events/view/?eid=0kDlB28a

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