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常識と、調和と。

※このnoteにはMrs.GREEN APPLE on Harmonyのネタバレが含まれています。自衛している方はUターンを!!!!



ふとカレンダーを見ると、11月と書いてあることに気づく。
ハロウィンだというのに模試があり、その影響で私の10月は終わりを迎えていない。
悲しくクッキーを食べて終わるハロウィンなんて認めたくない…!!

10月といえば、私はMrs.GREEN APPLE on Harmonyに参戦した。
ミセスのライブというと、旧約聖書やゼンジンなど、いくつかの種類で分けられている。
だが、今回のHarmonyはそのどれにも属さないライブだった。
ステージ、セトリ、コンセプト、メンバーの服装の系統、演奏方法…。何もわからない。

前回参戦したゼンジン銘では、盛大にネタバレを公式から食らった。
だからこそ、今回のライブには異様な胸の高鳴りを覚えた。
ライブ数日前までは、“ライブに行く”という自覚すらなかった。

だが、人間は単純。
当日、会場に着いた途端、情報が脳に無限に流れ込んで、感情が爆発。
大大大大興奮だった。
連番の子とまだはしゃぎ足りていないと思うほど、開場の時間はあっという間にやって来た。

ー入場ー

席に着いて振り返ると、見えたのはジュークボックスを彷彿とさせるステージ。

上品さがある。

レーザーを際立たせるために、会場にはスモークがたかれていた。
霞んだ会場は、参加者を幻想の世界に誘っているようだった。

どうしてこういう時に限って時が経つのが早いのか。
秒で開演の時間は来た。

連番の子と事前に、メンバーがどこから登場するか予想をしていた。

私の予想は
「ひろぱ、涼ちゃんが左右の階段。大森さんがセンターの扉から。」


最初に、ひろぱ、涼ちゃんはセンターの扉から登場。まだこれは許容範囲。
問題はその後だ。

想像の斜め上を行くとはこういうことか。
大森さんはステージの遥か左上、壁に付いている足場のような所から登場。

「やってくれたな大森元貴!?!?」

その一言に尽きる。
大森さんは、ファンを楽しませるということに長け過ぎている。
一人一人に寄り添う歌を、描き作るからこそできる才能なのだろうか。
心を見透かされているような気さえする。


今回のライブは、2時間ほど。
1曲1曲、大森さんの心からの歌唱を。
ひろぱ、涼ちゃんの全身を使った演奏を。
大切に、五感で感じた。

ゼンジンでは、魂が震える音楽を聴いていたように感じていた。でも今回は少し違う。
Harmonyを同じように言葉で表すなら

心に語りかける音楽 だろうか。

オーケストラの伴奏に、数えきれないバラードに。
私の心は、言葉で表せない何かで埋まっていた。

私の心に語りかけてきた方↑


だが唯一、ある違和感を持った。それは、


MC、アンコールがない ライブだったこと

アンコールは当たり前じゃない。
それを身をもって実感した日だった。

懈怠の心、自ら知らずといへども、師これを知る。この戒め、万事にわたるべし。

現代語訳
(弓道で)二本目をあてにする怠ける心は、自分自身では気がつかないといっても、師匠は知っている。この戒めは、弓道に限らず、全てのことに通じるに違いない。

徒然草「ある人、弓射ること」より

私たちは知らぬ間に、アンコールへ「期待」「まだある、という安心」を置いてしまっているのかもしれない。
普段のライブでは有るから、と。

聴かせてもらう側の人間として、JAM'Sとして。
今回の経験は、自分への教訓として残していこうと思う。


常識を疑うことは難しいことだと、歳を重ねるたびに思う回数が増えている。
「当たり前」が脳に染み付いて離れないのは、結構怖いことだ。
だからといって、誰からも好まれない、非常識な人にはなりたくない。
だから、

Harmony、調和を大事にしていこうと思う。

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