肝臓病の恐ろしさ②
こんばんは!
美容・健康アドバイザー木村陽祐(よっぴ)です✨
前回の肝臓病の恐ろしさ①では
1、肝臓について
2、肝臓の働きについて
の2つについて書きました。
今日は具体的な肝臓病について書こうと思います。
1、肝臓病について
①脂肪肝
脂肪肝とは、中性脂肪が肝臓に蓄積する病気です。
摂取エネルギー(糖質・脂質など)と消費エネルギーのバランスが崩れることで中性脂肪が増える。
正常な肝臓の中性脂肪は3〜5%、異常な肝臓の中性脂肪は30%以上
原因
生活習慣の乱れ、暴飲暴食、アルコール、肥満、極端な食事制限や無理なダイエット、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などが挙げられます。
下記の左は正常な肝臓、右が脂肪肝である。
②肝炎
肝炎とは、肝細胞が壊れることによって起こる病気です。
肝炎には慢性肝炎と急性肝炎があり、
慢性肝炎は、皮膚のかゆみがあるケースがり、軽い肝炎が長く持続するケースでは自覚症状がないことが多いです。倦怠感がある場合がある。
急性肝炎は、短期間に多くの細胞が壊れることもあり、頭痛、発熱、体のだるさ、かぜのような症状、食欲低下、吐き気、腹痛、を感じることがありますが、ほかの病気でも同様な症状の病気があるため、なかなか肝臓が悪い、とまでは気づきにくいことが多い。
ただし、黄疸は比較的特徴的な症状で血中のビリルビンが上昇すると出てきます。皮膚、目の『白目』部分の黄色化、尿の変色、特にこげ茶色の尿になるケースがあります。他には発疹が出るケースがあります。
1)アルコール性脂肪肝炎(ASH)
過度な飲酒によりアルコール性脂肪肝となり、アルコール性脂肪肝炎となります。
2)非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
アルコールやウイルスによる肝炎ではなく、肥満や生活習慣病によるもの
3)A型肝炎
ウイルスによる肝炎で一過性の急性肝炎が主な症状である
感染経路は主に経口感染
糞便中に含まれるウイルスは、水や氷、野菜、果物、海鮮類(牡蠣など)など
4)B型肝炎
ウイルスによる肝炎で急性肝炎・慢性肝炎の症状がある
感染経路は主に血液・体液が主な感染経路
性交渉や刺青、母子からなど
5)C型肝炎
ウイルスによる肝炎で急性肝炎から70%の方が慢性肝炎となる
感染経路は主に血液や体液が主な感染経路
注射器の使い回し(覚醒剤など)やウイルスに感染している器具の使用(カミソリや針など)
6)D型肝炎
ウイルスによる肝炎で急性肝炎・慢性肝炎の症状がある
感染経路は主に血液や体液が主な感染経路
注射器の使い回し(覚醒剤など)
7)E型肝炎
ウイルスによる肝炎で一過性の急性肝炎が主な症状である
感染経路は主に経口感染である
豚レバーやジビエ(イノシシのお肉や鹿肉など)
8)薬剤性肝炎
薬剤により起こる病気である
③肝硬変
肝炎が長期間継続し、細胞の破壊と再生が繰り返されると肝臓に繊維が蓄積し、
「肝臓の繊維化」と呼ばれる状態になり、繊維化が進行した状態のこと。
肝細胞が繊維化することで、肝細胞が減少し肝機能が低下してしまう。さらにアルブミンの低下、血小板の減少が見られる。
肝硬変の症状として
1)代償性肝硬変
肝機能の低下が軽度で、肝臓の状態がまだある程度ある状態
2)非代償性肝硬変
肝機能が十分に機能しない状態
の2種類がある。
肝硬変は肝機能が悪化し、アルブミン(タンパク質の一種)を合成できなくなると、血中アルブミン濃度が低下し浸透圧も低下、血管の内側から外側に水分が漏れるようになり、足がむくんだり腹水がたまるようになる。
また、肝臓には、アンモニアなどの体内の不要物の分解機能があるが、肝機能が悪化するとアンモニアなどの不要物の濃度が上昇する。そうすると、意識の状態が悪くなり、肝性脳症と呼ばれる状態になり、言動がおかしくなってしまいます。
肝不全の状態になると、黄疸が出ることもある。
肝硬変になると、食道や胃に静脈瘤が発生することがあり、大きな静脈瘤は破れて出血しやすいため突然、大量出血し吐血するケースがある。
④肝癌
肝臓に発生する癌で、慢性肝炎や肝硬変が進行することで癌となることが多い。
簡単にまとめますと、下記絵のように病気が進行していくのです。
肝臓は沈黙の臓器とも言われ、症状がなかなかあらわれません。
なので定期的な検診などがとても重要になってきます。
長くなってしまったので、今日はこの辺にします。
次回は、予防方法やおすすめサプリメントについてお話ししようと思います。
最後まで読んでくれた方有難うございます🙇♂️
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