とある関西学生によるシンクタンク系コンサルティング企業分析

こんにちは、私は某国公立大学の理系院生をしています。
今回私の就職活動で受けたシンクタンク系コンサルティング企業の分析を記してみたいと思い、記事にしました。

シンクタンク系コンサルティング企業って何をしているの?違いは何?というところを中心に書いていきたいと思いますので、もしよろしければ参考にしてみてください。コメント頂ければ、その内容を随時反映させていきたいと考えています。

2020/07/14公開、2020/07/15追記、2023年12月10日大幅追記


そもそもシンクタンクとは?

シンクタンクとはそもそも何でしょうか?

これは私の実感ですが、明らかに東京圏とそれ以外でシンクタンクに関する認識が大きく違うような気がします。そもそもシンクタンク(系コンサルティング企業)は東京に本社があり(そもそも東京にしか拠点がない企業もある)、就職する人は、東京大学や早稲田大学、慶應大学などの東京圏の学生かOBのいる地方大学出身の方が多いからそのような認識の違いがあるのだと考えられます。

シンクタンクとは、

シンクタンク(英語: think tank)は、諸分野に関する政策立案・政策提言を主たる業務とする研究機関

という風にWikipediaに記載があります。

要は中央省庁や地方自治体に関する政策提言を行う組織になります。ところで、先ほどからシンクタンクとは言わずにシンクタンク系コンサルティング企業と言っているのには訳があります。それは現在の三菱総合研究所や野村総合研究所は政策提言というより、政策立案のための調査、政策立案支援、実行支援(社会実証など)のコンサルティングをメインに扱っているからです(詳しくは後述します)。シンクタンクはもともとアメリカ発祥で、ホワイトハウスに政策提言を行う機関でした。一方で、日本は霞ヶ関が強力な力を持っていることから(諸説あり)、シンクタンクと呼ばれる三菱総合研究所などは霞ヶ関の中央省庁からの受託調査をビジネスの収入源としています。そのため誤解のないようにシンクタンク系コンサルティング企業と記しています。

またシンクタンク系コンサルティング会社は、前述の通り中央省庁のコンサルティング事業を担うだけではなく、企業のコンサルティングにも力を入れているため、経営コンサルタントの性質を持つコンサルティング企業も多くあります。シンクタンク系コンサルティング企業で多いのは、政策を知っている強みを活かした民間企業のコンサルティングや民間企業の実態を反映させた中央省庁の調査研究や政策立案支援を行っているところが多いです。この点もあとのシンクタンク系コンサルティング企業分析に記述します。なおシンクタンク系コンサルティング企業の公共向け中心に書いていますので、一般的な経営コンサルではなく公共コンサル中心の内容なのでご注意ください。

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