コロナ禍の中,大学病院に入院した【前編】
みなさん,こんにちは.
コロナウィルスがまだまだ収束しなさそうな中,とある病気(?)で入院したのでその体験を記したいと思います.
【症状】
私は生まれたときから鼻の中の骨(医学用語では鼻中隔と言います)が大きく左に曲がっており,生まれてから一度も満足に鼻の左側から空気を吸ったり吐いたりできずにいました.普段の生活では特別困ることはないのですが,右の鼻が詰まったときは口呼吸にならざるを得ないので苦しいです.また寝る時も口呼吸になることがあり,睡眠の質を妨げていると感じていました.
【準備】
初めての入院なので,とても戸惑いました.病院でもらった「入院のしおり」に最低限の持ち物は書いていましたが,病院生活が全然イメージできなかったためかなり多くのものを持っていきました.また最初の方はコロナウィルスの影響によって個室で隔離するとのことでしたので,隔離中は一人で自由に過ごせるのでやりたいこと(PCやゲーム,本など)も暇つぶしになりそうだと思い,その辺のものを持っていくためスーツケースとリュックにぱんぱんにつめていきました.ティッシュと紙コップは少なくとも入院中に使い切るのでたぶん帰るときは楽なんじゃないでしょうか.
【いざ入院】
入院日は朝8時半に到着しました.9時半を過ぎると入院カウンターが混むとのことでしたので,着くとすぐに手続きを行いました.基本入院書類の提出だけですので,すぐ終わりました.そのあと病棟に行くよう言われますが,早いのでもう少し待ってもいいかもと言われましたので,9時半まで待機しました.ちなみに金曜日なので,9時半過ぎてもあんまり混んでなかったですね...
9時半過ぎくらいに耳鼻科のフロアに到着し,看護師さんに入院患者であることを伝えるとすぐに部屋に案内してもらいました.途中師長さんのあいさつがありつつ,個室到着です.最初に担当看護師さんが入院時の案内を説明され,その後体温と血圧を行います.終われば身長と体重を測り,部屋に帰ってきます.そして待ちに待ったPCR検査です.フィルムケースより少し大きな筒状のものの中に唾液を入れておいてくださいと言われます.あれっこんだけでいいのかという感じでしたが,言われた通り出せるだけの唾液を入れます.30分後くらいに回収し,待機です.個室はめちゃくちゃきれいでソファ付き,そしてベッドの枕元には電光掲示板で名前,主治医,担当看護師など表示されており,最新式です.そうこうしていると12時になり,お昼ご飯が出てくるので持ってきた箸で食べます.食べ終わってからしばらくして担当医(多分研修医)さんから手術説明は月曜日9時からありますと言われて,母親とお別れです.その後CTを撮ってきてくださいと言われるので,外来病棟まで行って,CTを撮って戻ります.戻るついでにコンビニエンスストアによったところ,便利グッズがいっぱいありましたね.食品や飲み物はもちろん,日用品や清潔用品(おむつなど)など病院の入院に必要なものがそろっており,さすが病院のコンビニだと思いました.その日はあまりやる気がでなかったので個室で本など読んで過ごしてたら,あっというまに夜ご飯です.病院は規則正しくご飯がでてくるので朝8時,昼12時,夜18時といつもとリズムが狂うので厄介でした.本の続きを読んでいると看護師さんが夜ご飯食べられたかチェックをしにいらっしゃり,ついでに戻す場所を教えてもらいました.一応返却はセルフなんですね.シャワーと歯磨きなどを済ませたら,10時になり,消灯の時間です.けど個室なので,消灯時間をあまり気にすることなく少しくらいは夜更かしができるのは個室の利点ですね.最初は病室の電気スイッチに赤ランプがあったので消したらなんか通報あるんちゃうか思ってビビッて消さずに寝ようと試みましたが,無理だったので思い切って消しました.後のち振り返るとあほすぎですね.
次の日は朝7時前に目覚めると(病院の起床時間は6時),少ししたら看護師さんが朝のチェックに来られます.特に問題ないことを告げ,コーヒーなどを飲んでいると朝ごはんが来ました.パン食なので,パンと少しのおかずみたいな感じです.昨日教えてもらったところに下げて,勉強していると昨日の研修医さんが,手術前に検査室で見るから来てほしいと言われ,検査室にいきます.検査室で外見の写真を撮ったり,内視鏡で鼻の中見て,写真を撮ったりを行いました.終わってから先ほどの続きです.とにかくこのようなイベントがなければ暇で暇で仕方ない.昼ご飯も食べ,その時ふと思いました.ごはんの量明らか少なくない?と.昨日,今日とごはんに関して,おかず+ごはん100gしかなくめっちゃくちゃ日中お腹が空きます.なのでこの日もコンビニでチキンを買って食べたほどです.昼過ぎに担当医さんがいらっしゃり,PCR検査は無事陰性でしたとのことでした.案外結果出るの早いなと思ってしまいました.その時にごはんが少し少ない感じがしますと言うと,確認しますと言われ,老人用になっていたので増やすようにしますと.そこで夜ご飯になるとごはんが300gになっていて,3倍やんと心の中で叫んでしまいました.食えなくはないがいきなり3倍はきついと思いつつ,完食.この日担当の看護師さんが夜ご飯のチェックの際に,先生が診察時に誤入力していたみたいで申し訳ないと言っていました.病院では看護師さんのチェックが定期的にあり,朝起きた時(7時くらい),朝ごはん後(9時~10時くらい,検温と血圧も兼ねて),昼ご飯後(13時前後),夜ご飯後(19時前後),就寝前(21時前後)の5回あります.就寝前のチェックを受けて,寝るわけですが,この日少し夜更かししていたら,23時半くらいに扉があき,看護師さんと目が合ってしまい気まずい思いをしました.知人によると就寝時間からも2時間置きぐらいで見まわるそうです.確かに患者に何かあったらまずいですもんね.
日曜日が前半では一番暇でしたね.朝はいつも通り研究をPCで進めつつという感じでしたが,麻酔科の研修医さんがいらっしゃって,問診を行いました.今まで麻酔の経験ありますか,近親者で麻酔の後気分悪くなった人いますかなど.簡単な質問をして帰っていきました.昼も継続して研究を進めていると,部屋のお掃除にいらっしゃってごみ捨て,シャワールームの掃除,ベッド周りの掃除をされました.病院だとホテルと同じように清潔面では何もしなくていいので楽ですね.
月曜日になりいよいよ手術説明の日です.朝,昼はいつも通りで15時半くらいに家族が到着し,個室に来ました.けれどもコロナウィルスの影響の影響で個室は10分ぐらいにしてほしいとのことだったので,10分したら待合室に移動しました.予定の16時半になっても呼び出しがないのでそわそわしていると看護師さんから先生の手術が延びているのでもう少し待ってほしいと言われました.40分後くらいに主治医がいらっしゃり,面談室に移動します.この手術説明がこの後のメンタルを崩します.手術の説明を一通りされたのですが,その中で手術方法が今回は内視鏡による手術なのですが,形成外科と組んで行う手術もあるらしく,こちらであれば術後が大変だが鼻の外見も整えることもできるとおっしゃり,めっちゃこっちの方がいいんじゃないと思ってしまいました.その点が気になったので,夜ご飯後主治医か担当医の先生いらっしゃるかと伺って,話を聞いてもらいました.その際には形成と行うには明後日では難しい.また形成と一緒にやることはそんなに多くない.とのことでした.その際には納得しますが,翌日にも引きずることになるとは...
火曜日になり,この日は麻酔科の術前説明があると聞きました.その際に自分は外見も整えなくてもいいのかと不安になり,昼ご飯後に研修医の先生がいらっしゃったので,その不安を話しました.すると15時過ぎに主治医の先生もいらっしゃり,再度説明をしてもらいました.形成外科とやる手術はごく稀であること,鼻通りを良くするという耳鼻科の観点と鼻の形を良くするという形成外科の観点では現状として明らかに耳鼻科の観点の方が重要(それほど鼻中隔の曲がりはひどい),鼻の曲がりもそれほど大きくないということを説明してもらいました.また1回目に外来受診した際に説明があったそうで,今後はしっかり聞いてメモするなり,自分でも調べてみるなり怠らないよう気をつけようと思いました.
結局術後が大変であること,自分は鼻通りが良くしたいがために手術するという本来の目的をいち早く達成したい,鼻の外見上の曲がりもよくよく見たら曲がっている程度で大きなものではないし生活には大きく影響はしない,形成手術はしないことを信条にしていたということからそのまま手術を受ける決心ができました.
終わってから夜ご飯を食べ,コンビニに向かいました.今日の12時(深夜)まで食事OKなので,スイーツとヨーグルトを買い,明日の手術に備えます.
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