プロスポーツ選手を目指す子どもの夢は本当に幸せに続いているだろうか?
娘の夢は「なでしこジャパン」
娘には「自分がやりたい事」を思い切りさせてあげたいと親としては考えています。娘がなでしこリーガーになれたら本当に最高だと思います。
しかし、子どもにとって、特に女の子にとってスポーツ選手を目指すというのは本当に幸せな人生を送る事ができるのかと、いち父親としては、時々考える事があります。
現在の女子サッカー界はワールドカップで優勝された澤選手たちの影響もあり、今でこそ、認知度は以前に比べると高くはなってますが、男子Jリーグと比較するとまだまだ注目度は、決して高いとは言えません。
昨日、元なでしこリーガー小林海咲選手の記事を見つけ、読ませて頂いたのですが、子どもたちの夢を応援している親としては、良い意味で冷静な気持ちを取り戻す事が出来た気がします。
夢見て憧れたサッカー選手。
しかし、その夢を叶え、選手引退をするとき、私の心を満たしていたのは思い描いていた達成感ではありませんでした。
「後悔」「焦り」「劣等感」
現役引退を考え始めた時に「わたしはこの後どうやって生活していくのだろう…」と、夢を叶えた先の人生について初めて考えました。
自分が何をしたくて、何ができるのか…サッカーしかしてきていない、チームの後ろ盾のない私には何もありませんでした。
同世代たちはちょうど出世やキャリアの分岐点に立つビジネスマンとし立派に生活をしているのに、私にはやりたいことはおろか”やれること”もない。
ここまでサッカーを続けてきたことを”初めて”後悔しました。大好きなはずなのに、サッカーを続けてきたことを後悔してしまったのです。
夢が終わる瞬間に呆然としました。
とてもリアルで胸にグサっと刺さりました。
個人的に感じるのは、女子スポーツはパワーやスピードでは男子にはかないませんが、女子スポーツは「女子ならではの魅力」があります。
もっとその部分を押し出す事は難しいのでしょうか?これはサッカーだけではなく、野球等他の女子スポーツでも同じことが言えると思うのですが、もっとタレント性なども含めて女子スポーツをアピールしていくという事も賛否両論あるかとは思いますが、一つの方法ではないでしょうか?
実際に、女子サッカーも女子野球も、華のある選手が多いので、プロデュースの仕方によっては、かなり注目を集める事が出来るのではないかと感じます。たまに「あの選手は見た目だけで注目されてる」というような意見を聞きますが「それも魅力の一つなんだから、別に良いじゃありませんか」と私は思います。
どんな形であれ、観客数が伸びる事は選手にとってもファンにとっても喜ばしいことですから、タレント性重視の見せ方をもっと強化する等して人気アップに繋げて頂きたい気持ちです。予算問題等、様々な事情があるとは思いますが「なでしこリーグ」や「女子プロ野球選手」が「強く美しい女性」としてこれまで以上に世に周知されたら、女の子たちの夢の幅はもっともっと広がるのではないかと感じます。
※これらはあくまで私の個人的な考えですので、ご容赦下さい。
アスリートは人生のゴールではなく”通過点″
現在、小林選手は「アスリートの価値を上げる」為の活動をされているそうです。その中の小林選手のお話にあるように「アスリートは人生のゴールではなく”通過点″である」このような考え方を、土台に置きながら、スポーツ界に挑むのは素晴らしい事だなと思いました。
さいごに
子どもたちには「サッカーを通して人間的に、成長してほしい」という想いが親としては、ありますが、全ては深い部分で繋がっていると思いますので「なれる最高の自分」を目指してサッカーを心から楽しんでほしいです。小林選手のような方々が、今後の女子スポーツ界を更に発展させてくれる事が楽しみになりました。
ぜひ、上記リンクにある小林海咲選手の記事を読んでみて下さい。
第一線で活躍されてきた選手の引退後の苦悩や体験談は、子育て中の父親としては、大変勉強になりました。あらためて「夢を追う」という事について、子どもとも前向きな話をしてみようと思います☆
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