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土星のリングと衛星
暗黒の空間に浮かぶ、リングと衛星。
こういう白黒の写真も、「宇宙」という感じが出ていい。
いつも思うのだが、こんなのが(地球もだけど)暗黒の空間にポッカリと浮かんで存在しているというのが、なんとも不思議に思える。
なんなんだ、宇宙空間というのは・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1641703265388-Ep7y1NRir1.jpg?width=1200)
さて、土星の輪の上に見えるのは、土星の衛星ヤヌス。
直径180km、土星から(中心から)151,000Km。
輪の下に見えるのは、レアで直径1500km。土星の中心から527,100kmのところにある。
従って、写真からは、小さいヤヌスの方が遠くにあるように見えるが、実際は、レアの方が遠い軌道を回っている。
前景に見えるリングはFリング。
土星のリングは、発見順にA ,B,C環の振り合いでついている。
だから、必ずしも外側、あるいは内側からアルファベット順に並んでいるわけではない。
![](https://assets.st-note.com/img/1641789702037-z0PBIAUqe0.jpg)
と言っても、実際はA ,B C等のリングは、もっと細いリングが多数集まってできている。
![](https://assets.st-note.com/img/1641790950649-yp1mX6bdzq.jpg?width=1200)
さらに、赤外線天文衛星スピッツァーによる観測で、土星のまわりに直径が約3600万km(土星の300倍)、厚みが120万km(土星20個分)もある巨大な環(フェーべ環)が見つかっている。
これがどれくらい大きいかといいうと、もし肉眼で見えたら、土星のそばに満月の2倍ほどリングが見えることになるという。
見えたら、壮観だろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1641791600968-jwbnXx1Xjn.jpg?width=1200)
さて、ヤヌス。
このじゃがいものような形をしている衛星は、表面は大きなクレーターに覆われているが、小さいクレーターがない。
宇宙には、大きなものより小さなものの方がたくさんあるので、これはおかしい。と天文学者は考える。
これは表面に細かいチリが堆積して、小さなクレーターを見えなくしているのであろうと考えられている。
![](https://assets.st-note.com/img/1641704361874-lOxXza9ftD.jpg?width=1200)
ところで、このヤヌス、面白いことにエピメテウスという、平均直径51Kmほどの衛星と、軌道を共有している。
同じところを回っているのではなく、定期的(4年程)に軌道を交換しているのだ。
なんのことか分からないと思うので下記の図を見ていただきたい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69601428/picture_pc_2eb4fe96c9939c978c9a95d042a15225.gif?width=1200)
なぜこんな事が起き、なおかつ衝突しないのか、わかっているようだが、私の理解がついてきていないので、説明できない。
話が、あちこち飛ぶし、だいぶ疲れてきた。
でも、まあ、もう一つ。
レア。
![](https://assets.st-note.com/img/1641704627896-UBoiWXl4Hh.jpg?width=1200)
土星の衛星では、タイタンに次ぐ大きさを誇る。
表面は画像のようにクレーターで覆われている。
クレーターが丸みを帯びていることから、クレーターは、古いもの(数十億年)であろうと考えられている。
また大半が氷でできていて、密度は1.23g程。核を構成する岩石は全体の1/3以下であろうと見積もられている。
表面には、極めて薄いが酸素の大気がある。
これは、土星の荷電粒子が氷を分解して発生させていると考えられている。
(要するに、水の電気分解ですな。)
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