見出し画像

ウルトラマンの故郷は

ウルトラマンはどこから来たのか。
M78星雲である。
ということになっている。

M78星雲は、オリオン座にある反射星雲で、オリオンの3つ星ベルトの下方向にある。これだ。

https://apod.nasa.gov/apod/ap110127.html

この真ん中の青く輝いているのがM78だ。
M78のMはメシエカタログを意味し、メシエカタログNo78を意味している。

メシエカタログ
フランスの天文学者であるシャルル・メシエが作成した星雲・星団・銀河のカタログである。
メシエが彗星を探索するのに際して、彗星と紛らわしい天体の一覧を作ったことが始まりである。
M1からM110まである。
ちなみにM1は超新星爆発の残骸であるカニ星雲。アンドロメダ銀河は、M31である。

M 78は、1,600光年の位置にあり、オリオンベルトの三つ星の東端にあるζ星(ギリシャ文字でゼータ。つまり6番目に明るい星)から北東に約2.5度離れた位置にあり、オリオン座分子雲の一部を形成している。

https://apod.nasa.gov/apod/ap150316.html

オリオン座分子雲では、恒星が出来る前の原始惑星円盤や非常に若い星が作られている、活発な星形成がなされているところでもある。

現に、M78星雲の右下に黄色く輝いているところは、マクニール星雲(McNeil's Nebula)と呼ばれる反射星雲で、アマチュア天文学者ジェイ・マクニールさんが2004年1月22日に発見した。つまり、2003年以前の写真には、写っていなかった。

https://apod.nasa.gov/apod/ap040219.html
マクニール星雲

ということは、この星雲の先端で輝く星がなかったことになる。まさに、星が生まれた瞬間を捉えたことになる。

という話だったのだ、その後の研究では、確かに2003年以前には、見えなかったが、1960 年代半ばに記録され古い写真には写っているということがわかった。

これは、新しい星が生まれたというより、この反射星雲を照らしている星が大きく明るさを変化させるということであると今では考えられているのです。

さほどに、この星雲の領域は、星形成が盛んなところなのです。

https://apod.nasa.gov/apod/ap140326.html

確かにオリオン星雲、M78は青く輝き美しい。
しかし、これは、星が輝いているのではない。
若い熱い星からの青い光が星間物質によって反射して輝いているのだ。つまり、星間物質がたくさんある。

若く熱い星の寿命は短い。数百万年ともいう。
その星が、最後を迎える時は、超新星爆発を起こす。

こんな環境の激しいところで、地球にまで飛んできて、怪獣を退治する宇宙警備隊を結成するほど進んだ文明が発達する時間があったのであろうか。

という疑問が湧いてくる。
これについては、M78というのは、企画段階ではM87だったのだが、シナリオになった時に誤植されたのだという説があるそうだ。

じゃあ、M 87は、どこか。
これは、いずれまた続きで。



今回の記事は、オレたち🐰🐹鳥裸族さん、
(https://note.com/torirazoku/?nt=comment_like_1410476&scrollpos=comment)
からいただいたコメントに触発されて書いたものです。


いいなと思ったら応援しよう!

yasu
サポートしていただけるなんて、金額の多寡に関係なく、記事発信者冥利に尽きます。