天文台・月・木星の整列
カリフォルニア、ハミルトン山の山頂にあるリック天文台。
背景に月と木星が見える。
説明によると、この木星は月の裏側に隠れた後、再び姿を現した瞬間の写真だとのこと。
このように遠方の天体(木星)が、近くの天体によって隠される現象を掩蔽という。
反対に遠くの大きな天体を近くの小さな天体が、部分的に隠す場合は、経過という。特に遠方の天体が太陽の場合は、太陽面通過(日面経過ともいう)という。
ところで、そうなると、この月は、今まさに地平線(西の)に沈もうとしているところだということになる。
記事によると、新月の二日ほど前だという。
新月は、朝六時頃に出て、夕方六時頃に沈む。
月の出は、毎日50分ほど遅くなり、遅く沈む。
そうなると、この月が西の空に沈むのは、午後四時半頃だということになる。
調べてみると、カリフォルニアで午後四時半頃に、日が沈んで空が暗くなるのは、12月の初めの頃だった。
ということは、この写真は、去年の12月の初めに撮影されたものということか。
なんて、色々推測してみた。
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