空に6つの太陽が輝く世界
ツゥバン(Thuban:アラビヤ語で竜の頭意味するという)とい星がある。
この星は、りゅう座のα星(と言っても一番明るい星ではない)で紀元前2700年頃は、北極星の位置にあったが、紀元前1900年頃には、現在のこぐま座β星にその地位を譲り渡している。
近年TESS(NASA's Transiting Exoplanet Survey Satellite:太陽系惑星探査衛星)によって、ツゥバンは、食連星であることが知わかった。
それも、6連星のシステムを作っているという。
全ての星が、食に参加している6連星が発見されたのは、史上初だ。
図でわかるように、3つの連星システム、A ,B ,Cがあり、それぞれ、Aの連星は1.3日、Bは8.2日、Cは1.6日で互いの周りを回っている。
それぞれの連星の主星は、太陽よりやや大きく重く熱い。
従星は、太陽の半分ほどの大きさで、温度は太陽の3分の1程。
そして、AとCの連星の組みは、4年で互いの周りを回っており、A Cの軌道にBは2000年毎に入る。
つまり、この世界では、2000年毎に空には6つの太陽が輝き、またその時は、6つの星(2組づつのペア)の食が数日単位で起きる。
空に、太陽が6つ輝く世界も壮観だが、その太陽が数日毎に食を起こすというのもすごい。
最も、この近くに惑星があったら、気候変動がものすごく、とても快適な環境ではないと思うが。
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