スペインのレッドオーロラ CME:coronal mass ejection
ここ二日程オーロラを見ましたか、という書き出しでこの写真の解説が始まっている。ちなみに記事の日付は、2023.4.25だ。
オーロラは普通、極地で見られる。
しかし、今回は、かなり南の方でも見られたという。
具体的には、アメリカでは、アラスカなど米国北部だけではなく、テキサスやアリゾナでも観測されたそうな。
アメリカだけでなく、ヨーロッパやアジアも同様。
写真のレッドオーロラは、スペイン中部のカセレスという町の近くで撮影された。スペインの南部地方でも観測されているという。
このオーロラは、数日前に発生した太陽のコロナ質量放出(CME:coronal mass ejection)によって引き起こされた。
太陽表面には、コロナというプラズマ状態の気体が、太陽の磁場によって閉じ込められている。
ところが、時々、この磁場が千切れて、コロナ質量放出と呼ばれるガスと磁場の泡を突然かつ激しく放出することがある。
この時、放出されるコロナは、10億トンにも達し、その速度は、秒速3,000Km(通常の太陽風は、秒速400Km程)というとんでもない速さになる。
この大量の荷電粒子が、太陽から飛んできて、地球の磁気圏に衝突し、そこから、電子と陽子が地球のきた磁力線を螺旋状に降下し、地球の大気中の酸素と窒素と衝突し、発光してものがオーロラだ。
スペインというと、緯度的には日本と同じくらいだ。
スペインで見えるということは、日本でも見えてもおかしくない。
どなたか、見られた方は、おられるだろか。
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