ハニー天体
この緑色のものは、ハニーの天体と名付けられた、クエーサー電離エコー天体と呼ばれるものです。
大きさが我々の天川銀河と同じくらいある。距離は、6億5千万光年の位置にある。
この実態は何かというと、イオン化した酸素原子が放出している光です。
なぜ、こんなものがあるのか?
それは、画面の上の渦巻銀河(IC 2497とカタログされている。)の中心にあるクエーサーの作用ではないかと考えられている。
このクエーサーによって照らされた、物質の潮汐尾(星と星間塵の流れ)の一部でなかろうかということです。
このクエーサーは、20万年ほど前に、活動を止めたため、銀河とこの天体が残されたというのです。
ところで、なぜハニーの天体(Hanny's Voorwerp)というかというと、オランダの教師ハニー(hanny van Arkel)さんが発見したからです。
object(天体)をオランダ語でVoorwerpというのだとか。
ハニーさんは、Galaxy Zooというプロジェクトに参加して、この写真を発見した。
Galaxy Zooは、世界各地の天体望遠鏡が撮影して、膨大な数の銀河の写真(何十万枚もある)を人の目で見て分類するプロジェクトです。
例えば、これは渦巻銀河だ、これは円盤銀河だというふうに分類すると、次の写真が現れまた同じような作業を続ける。
天文学者、この作業を延々とやっている暇がないので、アマチュアの力を借りてこれを行おうという試みです。
簡単な訓練を受ければ、世界中どこからでも誰でも参加できます。
興味のある方は、やって見られたらどうか。
もしかしたら、自分の名前が付く天体現象を発見できるかもしれない。
https://www.zooniverse.org/projects/zookeeper/galaxy-zoo/