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太陽系で最も白い星
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土星の衛星エンケラドスの写真。
尚且つ面白いのは、このエンケラドスの大部分を照らしている光は、太陽の光を土星が反射した光によるということ。
言ってみれば、土星に照らされたエンケラドスだ。
太陽からの光は、右側に三日月に光っている部分。
エンケラドスは、土星の衛星つまり、土星の月であるが、なかなか興味深い星です。
大きさは、直径498 km、土星からの距離は約24万km、土星の周りを33時間ほどで公転している。
地球と月の距離が平均38万Kmだから、土星からかなり近いとも言える。
実際、土星のリングの一部(Eリング)を作っている。
下の写真の一番右端のぼんやりしたリングだ。
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写真でわかるように、クレーターのあるところと、ほとんどない場所がある。
また、深い溝が見えるが、これは深さ数Kmに及ぶ。
クレーターがないと言うことは、そこが作られたのが新しいと言うことだ。つまり、地殻変動が起きていると言うことになる。
エンケラドスの表面は氷で覆われている。そのため光の反射率が太陽系の星の中で一番高く、太陽系で一番白い星と言われている。
そして、その氷の地殻の下には、なんと液体の海があり、尚且つ熱水が存在しているようなのだ。
なぜそんなことがわかるかというと、E リング(エンケラドスから噴出されるジェットによって作られる)はほとんどが氷の小滴でできているが、その中には特殊なシリカのナノ粒子がある。
この粒子は、液体の水と岩石が華氏 200 度 (摂氏 90 度) を超える温度で相互作用する場合にのみ作られるものなのだ。
そこで、エンケラドスは、太陽系内で生命が存在する可能性が一番高いと考えられているのだ。
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