ギリシャ神殿にかかる三日月
ギリシャのポセイドン神殿にかかる三日月。
もちろん、肉眼で三日月がこのような大きさに見えるはずがなく、望遠レンズを使って撮ったものだと思う。
しかし、なかなか荘厳な雰囲気になっている。
ところで、三日月は日の出前か、日没後のそれぞれ2時間弱しか見えないということに気づいておられるだろうか。
そうなのです。
真夜中の天空にかかる、三日月はないのです。
満月が、日没から日の出まで、一晩中天空に輝くので、月はいつも夜空にあるものだと勘違いしがちですが、違います。
月の形が変わるのは、地球と月と太陽の位置関係によって、地球から見える月が太陽の光を反射する部分が、違うことによって起こります。
そして、月は約30日で地球の周りを公転する。
従って、月は1日あたり、12度づつ上る位置がずれます。
これは、時間にして48分、約50分遅れて月の出があることになる。
三日月は、新月から二日後、新月の二日前くらいの月なので、太陽が沈んだ後1時間半くらい西の空に見えるか、太陽が昇る1時間半くらい東の空に見えることになります。
その後は?あるいはその前は?
日没後に見えるときは、日中太陽と同じく空に、あるので太陽の光が明るくて見えません。(稀に天気のいい日など、見えることがある。)
日の出前に見える三日月は、太陽が昇ると、これまた太陽の光が強すぎて、空にあっても見えません。
というのが、三日月です。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートしていただけるなんて、金額の多寡に関係なく、記事発信者冥利に尽きます。