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天空の妖精、レッドスプライト


https://apod.nasa.gov/apod/ap231002.html

スプライト(Sprite、あるいはred sprite)の写真である。

スプライトは、アメリカの Franzらが1998年に、夜間ビデオカメラの較正をしていた時に偶然に撮影した発光現象である。その色(red) と妖精(sprite) のようにひょっこり姿を現すことから、「レッドスプライト」と呼ばれるようになった。

現在は、単にスプライトと呼ぶのが一般的だ。

スプライト宇宙空間に近いところ(中間圏)で、発生する放電現象だが、つい最近までその存在は、知られていなかった。

理由は、その存続時間が、100ミリ秒程度と短く、また、撮影には高感度の機材が必要なため、近年まで、知覚した人がいても、目の錯覚と考えられていたようだ。

メカニズムは、まず雲から地面に向かって、強力な正電圧落雷の後、スプライトは100mの電離した空気のボールとして始まり、高度50Km〜80Kmの高さから、光速の10%の速さで落下する。

その後すぐに、上方へ向けて電離したボールの集団が続く。

というような過程をとる。

何にしても、一瞬の間の出来事なので、撮影することは、もちろん目撃すること自体が難しい。

これは、3週間ほど前にフランスのドルドーニュ地方にあるカステルノー城の上空で撮影されたビデオから、わずか25分の1秒間の1フレームに写った、レッドスプライトの高解像の写真です。


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yasu
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