フォルナックス銀河団(ろ座銀河団)
フォルナックス銀河団(Fornax Cluster of Galaxies)は、南の星座である、ろ座方向約6200万光年にある銀河団で、600個以上の銀河があり、1億光年以内では、おとめ座銀河団についで、大きい銀河団だ。
この画面内に見える、黄色い楕円銀河は、すべてフォルナックス銀河団に属している銀河だ。
楕円銀河は、銀河の進化論において、当初はここから渦巻銀河に進化するものと考えられたが、現代では、むしろ反対であろうと考えられている。
すなわち渦巻銀河が進化して、楕円銀河になるのではなく,
渦巻銀河等が合併して楕円銀河となるのではないかと考えられている。
そして、銀河の年齢はその色にも現れる。
若い銀河は、星形成が盛んであり、そのようなところでは、大質量星が生まれる。大質量星は、高温なので青く光。
従って、若い銀河は青色に見える。
星の温度は、低くなると、黄色、赤色になる。
そこで、黄色の銀河は、古い銀河だと推測される。
この画像に見える、フォルナックス銀河団の銀河は黄色に光っている。つまり、この銀河団に含まれる銀河は、年齢の古い銀河が多いと考えられる。
画像の下に見える、二つの黄色に光、明るい銀河は、NGC1399とNGC1404銀河で、二つとも楕円銀河だ。
右上に見える棒渦巻銀河は、NGC1365銀河で、これもフォルナックス銀河団に所属している銀河。
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