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恒星風星雲 RCW 58
![](https://assets.st-note.com/img/1675885358546-ZLW2wx6ZEY.jpg?width=1200)
これは一体なんであるか。
太陽の100倍の質量を持ち、太陽の100万倍明るく輝き、表面温度は、太陽の30倍ある、とんでもない星がその外層を吹き飛ばしている姿です。
このような星は、ウルフ・ライエ星(WR星)と呼ばれる星で、その激しい活動から、中心部の水素を早く使い果たし、より重い核融合に移行し、寿命は短く若死にします。
ウルフ・ライエ星(WR星)
1867年フランスの天文学者シャルル・ウルフとジョルジュ・ライエによって発見されたことにちなんで、こう名付けられている。
恒星は、その中心核にある水素を全て使い果たすと、外層が膨張し、それに伴って、外層の温度が下がり、赤色巨星化します。
しかし、太陽質量の40倍を超える巨星の場合、その吹き出す太陽風が強すぎて、重力の束縛を振り切って宇宙空間に飛び去ってしまい、高温の核がむき出しになる。
そのため、高温の青色巨星となる。
これがウルフ・ライエ星だと考えられている。
この画像の中心のある星は、りゅうこつ座の方向にあるWR40という星です。
中心星のWR 40は秒速100km近い速度で大気を放出し、その外層が楕円形の星雲RCW 58となって膨張している姿が、この写真です。
宇宙にも、文字通り、太く短くという生涯を選択する星があるのだと思うと面白い。
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