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なぜ、繊細なものに心動くのか


なぜ、繊細なものに心動くのだろうか

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なぜ、かそけきものに、心動くのだろうか

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考えてみた。

それは、
人間が危機対応型の生物として(そうでない生物はいないと思うが)、生きながらえてきたからだ。

原始人時代は、周囲全てに危険が存在した。
そこで、危険が迫ってきていることを敏感に察知し、いち早く、それを回避する必要があった。

それには、危険につながる微妙な環境の変化、危険が迫っていることを周囲の状況の微かな情報から、いち早く感じ取る能力が必要だったのだ。

そこで、我々人間の本能に、繊細なもの、かそけきものに注意が向くような仕組みが組み込まれてきたのだ。

遺伝子的には、原始人も現代人もそう変わっていないという。したがって、この仕組みは、現代の人間にもある。

現代生活は、原始時代と比べて格段に危険は少ない。しかし、この仕組みは、働く。

つまり、危険が存在しないものに対しても働く。すなわち、誤作動を起こすのだ。

我々が、繊細なもの、かそけきものに惹かれるのは、誤作動なのだ。


その上、問題なのは、この仕組みの感度が、二人の人間の間で違うと、互いのコミュニケーションがうまくいかない。
誤作動の感度が違うだけなのだが。


と、言ってしまうと、身も蓋もない。

差し当たり、誤作動の可能性もあるということを心に留めながら、心揺れる日々を送ることにしましょうか。




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