ポーンズ・ブルック彗星:Comet Pons-Brooks
これはポーンズ・ブルック彗星、先週(2024年6月4日基準)ナミビアで撮影された。
見ての通り、画像の右上から左下に一直線に伸びる青い尾と、上に伸びる白い尾がある。
青い尾は、太陽風によって彗星の物質がイオン化され、太陽と反対方向に伸びている。
青みがかって見えるのは、特に一酸化炭素イオン(CO⁺)が青い光を放射するためという。
白い尾は、ダストの尾で、彗星が太陽に接近する際に彗星の表面が温められ、氷が昇華(固体から直接気体に変わる現象)する過程で生成される。
氷が昇華する際に、氷の中に含まれていた塵や微粒子がガスと一緒に放出され、放出されたダストは、太陽光圧(太陽光の放射圧)によって彗星から押し出される。
しかし、ダストの粒子は太陽光圧に対して質量があるため、イオンよりも緩やかに、そして曲線的に拡散します。
そういうわけで、彗星には二種類の尾ができるのです。
まあ、説明は置いておいて、綺麗だなと思う。
この彗星は、ハレー彗星型で周期は約71年。
つまり、次にこの光景を見ることができるのは、71年後だ。
誰が見るかわからにけど、71年前にも綺麗だなと思ったものがいたことに思いを馳せるだろうか。
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