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宇宙のクラゲ
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天文学者は、天体の形を見て、それぞれ自分の思ったイメージで天体のニックネームをつけている。
じゃあ、私もニックネームをつけても良かろうということで、この銀河、クラゲ銀河と名付ける。
当然、私が今ここでつけた名前だから、世間に通用するものではなく、この記事を読んでくださった読者と私だけにわかる名前だ。(ちょっと秘密っぽくていいじゃありません(^^)
さて、この銀河メシエ天体M89と業界(天文学)では呼ばれている、5000万光年の位置にある、おとめ座方向銀河団のメンバーだ。
メシエカタログ
フランスの天文学者であるシャルル・メシエが作成した星雲・星団・銀河のカタログである。
メシエが彗星を探索するのに際して、彗星と紛らわしい天体の一覧を作ったことが始まりである。
M1からM110まである。
ちなみにM1は超新星爆発の残骸であるカニ星雲。アンドロメダ銀河は、M31である。
単純な楕円銀河に見えるが、見ての通りかすかな殻におおわれていて、その姿が私にはクラゲに見える。
どうしてこのような殻があるのか。
実はよく分からない。
分からないが、おそらく過去数十億年の間に多数の小さな銀河を吸収した過程で、残された残骸ではないかと考えれている。
その残骸に潮汐力が働いてできたものではないかというわけです。(要するに、残骸がこの銀河に引っ張られてできた。)
あるいは、池のさざ波のようなものだという。
別の大きな銀河との最近の衝突が、 この銀河の巨人をさざなみの密度波を作り出した。
このさざ波がこのようなクラゲ状になるというのは、この動画を見ても、私にはいまいちよく分からないのだが。
銀河を取り巻く、このような殻?はハローと呼ばれるものだと思うが、ほとんどの大きな銀河のハローは、なめらかなものではなく、複雑な形をしているという。
これは、近くの小さな銀河との相互作用や降着によって複雑な形になるのであろうと考えられている。
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