太陽フィラメントの噴火
この凄まじい光景は何か。
一体太陽に何が起きているのか。
なんて思うような光景だ。
しかし、これは太陽の通常の姿です。
この画面上、大きくループを作っているのは、プロミネンスまたはフィラメントと呼ばれている。
フィラメントは、密度が非常に高く、温度の低いガスが太陽の磁場に閉じ込めらたもので、通常細く長い紐のように見える。
上の写真で、太陽の表面に何本かある黒く細い紐がフィラメントです。
フィラメントとプロミネンスは同じものだが、真上から見ると太陽の表面、彩層より温度が低いので、黒い紐のように見える。
しかし、太陽の端にあると、宇宙空間の圧倒的暗さを背景にするので、明るい炎のように見えるのだ。
このフィラメント・プロミネンスは、数週間から数ヶ月存在して消え、そしてまた新しいものができる。
しかし、時々、このフィラメントは、爆発して太陽の磁場を振り切り宇宙空間に放出される。
コロナ質量放出(coronal mass ejection(CME))と呼ばれる現象だ。
これが起きると、大量のプラズマが高速で宇宙空間に放出され、地球に到達すると活発なオーロラとなったり、時には通信障害を引き起こしたりする。
我々は、空を仰ぎ見て、温かいお日様が照っているくらいに太陽のことを思っているが、実は太陽は日々こんな状態なのだ。
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