カリーナ星雲の眺望
ブラジルのゴイアス州パドレベルナルド
草原に立つ木、その向こうに小高い山。頭上に、ピンクのカリーナ星雲、その左上に同じくピンクのランニンチキン星雲。その11時方向に、コールサック(石炭袋)暗黒星雲、1時方向に南十字星が見える。
しばし見惚れてしまう光景だ。
カリーナ星雲は、我々が見ることのできる最も大きな散光星雲で、オリオン大星雲の4倍の大きさがある。
ただし、南の空にあるため、北半球では見える場所が限られているので、あまり知られていない。
カリーナ星雲の中には、らりゅうこつ座イーター星がある。
これは、太陽質量の100倍から150倍あり、その光度は、太陽の約400万倍に達する(400倍ではない。400万倍だ。えらく明るいのだ。)。
太陽の80倍以上の質量を持つ星は、太陽の100万倍以上の光を発する。このような星は、非常に稀で、天の川銀河内でも数十個しか発見されていない。
らりゅうこつ座イーター星がいかに特殊かわかる。
この星は、1841年に大爆発を起こし、画像のようなホムンクルス星雲を作った。今後、さらに、超新星爆発、あるいは極超新星爆発を起こすものと考えれている。
これは、ランニングチキン星雲の拡大写真。
鶏が走っているように見えるだろうか。
私は、左上が、鶏の頭かとも思うが、いまいち自信がない。
もしそうだとして、走っているとどうやったら見えるのか?
まあ、それは置いておいて、この星雲は、大きさが約100光年ある、星が形成されつつある領域だ。
青く輝く領域、オレンジに光る領域と星形成が激しいの見て取れる。
下の写真は、各星雲、南十字星の位置関係を示したもの。
百聞は一見にしかず。私の説明より、わかりやすいと思う。
サポートしていただけるなんて、金額の多寡に関係なく、記事発信者冥利に尽きます。