黄道光(こうどうこう Zodiacal light)
南フランス、ピレネー山脈
ピレネー山脈の尾根から、天の川に向かって伸びている光の靄は、なんだろう。山脈の向こうの都市の光と思うかもしれない。
違います。
これは、黄道光と言われるものです。
黄道光とは、太陽の見かけの軌道に沿って、淡く光る光の帯のことです。
イリノイ州の田舎
では、黄道とは何か。
下図のようなものです。
と言うことは、黄道光とは、この黄道にある塵に太陽の光が反射して見える現象だと言うことですな。
つまりは、地球の公転軌道上の塵が光っているのです。
宇宙船から見た黄道光
スペイン、カナリア諸島のTeide National Parkへ続く道
従来、黄道光をもたらす惑星間塵は小惑星や彗星から放出された塵が起源だと考えられてきたのです。
しかし、木星探査機ジュノーが木星への飛行中に検出した惑星間塵の分布を分析した結果、火星が起源である可能性が示されたといいます。
オーストラリア西部、Nambung National Park
しかし、どのようにして、火星からの塵が、ここに飛んできたのかはまだ謎なのだそうです。
宇宙というのは、何もない空間に遠くの星や惑星だけが、存在しているのではなく、結構色々あるもんなんですな。
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