Halo of the Cat's Eye
これは、キャッツアイ星雲(NGC 6543)という惑星状星雲の写真です。
これは、同じキャツアイ星雲の拡大写真
さらに、拡大した写真で、可視光線とX線の画像を合成してある。
さらに、拡大された写真。
ということだ。
しかし、それだと、下の画像のように、ガスは球形に広がるんじゃない?
こんな、キャッツアイと言われるけど、法螺貝のような形になるのは、おかしくないか。
つまり、ガスが一定の方向ではなく、複数の方向に向かって噴き出しているじゃないか。
そこで、天文学者は、これは、中心にある星は、一つではなく、連星になっているのではないかと、考えているのである。
連星であるゆえ、一点からのガスの放射ではなく、2つの星の重心を回る軌道上からの放出になって、こんな形になっているのではないかというわけです。
ほう、そうか。
だがしかし、トップ画像を見てもらいたい。
この星雲を取り囲んでいる、ギザギザの輪っか、ハローの形は、かなり綺麗な対称形をしているじゃないか。
ガスが、法螺貝のような形で広がっているのなら、このハローも、これの相似形の巨大な法螺貝になっているのが普通ではないか。……………と疑問に思うのだが。
この点に関しては、どうもよくわかってないようだ。
(私が、わかってないだけかもしれないが)
惑星状星雲の状態は、10,000年ほど続くと考えられているが、このハローは、50,000年から90,000年の年齢であろうと推定されている。
このハローは、3光年以上ある(キャッツアイ星雲自体は、半光年)ので、ガスの広がり方から、見て計算したのではないかと思うが。
ということは、惑星状星雲を形作る、恒星の働きの前に、このハローは、放出されたことになるではないか。
となると、従来の恒星の進化のモデルを修正しなければならないことになるのではないか、と私は思うのだが。