第3の銀河
中心に白く燦然と輝く銀河核。
この銀河は、1826年スコットランドの天文学者ジェームズ・ダンロップによって発見されたNGCカタログNo.6861という銀河だ。
明るい銀河で、望遠鏡座というあまり聞きなれない星座の中にある、10数個ある銀河の中で2番目に明るく輝く。
見ての通り、銀河核の周りの円盤に、暗いダストの筋が二重に入っている。このダストは、その背後にある、たくさんの星々の光を遮って、このように暗く見えている。
ところで、このようなダストの筋は、銀河の形を推測するのに便利だ。
この筋がないと、この銀河は、白い光の塊となって、我々からみると、正面から見えているのか、横から見えているのか、傾いた状態なのか、楕円形なのか渦巻き形なのか判断できない。
じゃあ、この銀河は、楕円銀河か渦巻銀河か。
いやいや、楕円銀河でも渦巻銀河でもない。
両方の特徴を持つ、レンズ状銀河に分類されるタイプだ。
実は、この3つのタイプの銀河間の関係は、よくわかっていない。
レンズ状銀河は、渦巻銀河のガスが尽きて腕がなくなったものか、あるいは、2つの銀河が合体してできたという可能性もある。
どちらにしろ、銀河がどのようにしてできるのか、まだまだ未解明なのだ。
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