目に見えるもの以上のものが潜む銀河
この銀河は、NGC5728と言われる、棒渦巻銀河だ。
地球から、約1億3000万光年離れたところにある。
この写真は、ハッブルの広視野カメラ3(Wide Field Camera 3 (WFC3))によって撮影された。
WFC3は、可視光線と赤外線に敏感に、つまり、可視光線と赤外線を捉えるように設計されている。
したがって、この写真は、可視光線(我々が通常見える光)と赤外線で見える画像を合わせたものだ。
銀河の縁辺部には、青い星がリング状にあり、盛んに星が誕生していることがわかる。
この銀河、特筆すべきことがある。
それは、銀河の核。
写真でも、銀河の中心部分は、白く輝いているのがわかるが、この中に、活動銀河核(AGN:active galactic nucleus)を持っているのだ。
AGN(活動銀河核)を持っている銀河は、AGNの放射するエネルギー(電波から可視光線、X線まで全領域の電磁波を発している)が、核を除いた銀河全体より、強いので、銀河本体が見えないことが多い。
言ってみれば、夜、どこかの建物の窓から、強力なサーチライトを向けられているようなもので、眩しすぎて、建物自体が見えない状態。
しかし、このNGC5728は、銀河本体がよく見える。
活動銀河核の周囲をチリが取り巻いているので、、減光されている可能性があるようだ。
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