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魔法使いの杖が宇宙の闇を照らす。NGC 1032
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宇宙の闇を二つに分ける魔法使いの杖のようだ、と元記事に書いてあった。
たしかに、宇宙の暗闇の中で光があるとホッとし、安全な場所を見つけられたような気になる。まさに魔法使いの杖だ。
さて、この銀河はNGC 1032とカタログされている,くじら座にある銀河で、約1億光年の距離にある。
ところで、この銀河。
なかなか綺麗だと私は思う。
しかし、渦巻銀河の壮大な美しさはない。
と思っていると、この銀河は渦巻銀河であるという。
渦巻銀河が我々に対して、真横になっている姿なのだ。
どうして、渦巻銀河だとわかるのか。
これについては書いてない。
天文学者にとっては、当たり前のことなのだろう。
だから、なぜ渦巻銀河とわかるのかの説明がないのだと思う。しかし、素人にはこんなところが気になる。そうじゃない。
ということで、考えてみた。
銀河の形態は大きく分けて、3種類ある。
楕円銀河、渦巻銀河、そして不規則銀河だ。
不規則銀河は、銀河の合併衝突を起こして、形が崩れてい流ような銀河が典型的だ。写真のように綺麗な対称系にはなっていない。ということで、不規則銀河には該当しない。
残るは、楕円銀河と渦巻銀河だ。
楕円銀河は、文字通り楕円に近い形、立体的にはレモンのような形をしている。そして、一般的に星間物質がほとんどない。したがって、NGC 1032銀河の魔法使いの杖のような模様ができない。
渦巻銀河は、中心核(バルジ)の周りに、渦を巻く腕を持っていて、ここには星間物質が沢山あり盛んに星が生まれたりしている。
そして、この銀河を横から見ると星間物質が暗い筋になって見える。だから、このNGC 1032は楕円銀河だ、ということではないか、と思う。
さて、NGC 1032銀河は渦巻銀河だとわかって、もう一度写真を見ると、魔法使いの杖を取り囲んで、上下に膨らみ左右に伸びている光のモヤを見てとれる。
これがハローと呼ばれるものだ。
銀河の渦巻きがある平面の上下にある。
かなり大きいものだとわかる。
ちなみに、このモヤは全部星だ。
そして、渦巻きの腕の部分にある星に比べて古い星が多い。
ちょうど、銀河を取り囲むようにしてある球状星団の星が古いのと同じだ。
この辺りも、なぜそうなるの、興味深い。
なぜなんだろう・・・・と考えだすと深みにハマる。
ハマってもいいが、直感は、まだお前の手に負えないと言っている。
ということで、懸案事項として頭の隅に置いておくことにする。
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