成層圏からの北極光(オーロラ)
今月15日にカナダ、ウイニペグ上空の成層圏から見た北極光(オーロラ)。
手持ちカメラで5秒間露出して撮ったものだそうだ。
オーロラでよく見る緑色に光っている部分は、酸素分子・原子が発光しているところ。
上空の赤い光も、酸素が発光している。
酸素の赤い光は、太陽から飛来するプラズマのエネルギーが低いものが酸素に衝突した時に出る。
酸素の赤い光は、プラズマが衝突してから、発生するまでに時間がかかる。大気の密度が高いところでは、この赤い光が出る前に、他の酸素と衝突して、エネルギーを失い光を発生しにくくなる。
従って、オーロラの赤い光は、大気の密度が薄い、高度200Km〜500kmのところで発生する。
ちなみに、緑色は、100km〜200kmくらいの高度と言われている。
オーロラというと、下から上空を見上げるアングルで撮られた写真をよくみると思う。従って、緑色のオーロラが馴染み深いと思う。
しかし、この写真のように成層圏を飛ぶ飛行機(10kmほどの高度)から、遠く地平線方向を見たときには、オーロラの光が高度によって違うのが、よくわかる。
興味深い写真だ。
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