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見えないものが見える・・・アインシュタインのレンズ
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写真の中央右寄りに写っている、オレンジ色に輝く光とそれを取り囲んでいる青く輝くリング。さりげなく綺麗だ。
さて、これは、何の写真かというと、オレンジ色の光は、Luminous Red Galaxies(輝く赤い銀河群)と呼ぼれる、銀河群(銀河が数十個、重力的に結びついて集団になっているもの)。
そして青く輝く光は、この銀河群の後ろにある、銀河。
こんなリング状の銀河があるとは。それも、銀河が数十個集まった集団を丸く取り囲とは、どれだけ大きいのだ。と思うだろうが(思ってください)、左にあらず。これは、普通の銀河なのです。
それも、ルミナスレッドギャラクシズの向こう側にある銀河なのです。
ほお〜。そうなんだ。
ちょっとお待ちを。
もう一度、言います。向こう側に、あるのです。
・・・・
見えるはずがないのです。
手前のLuminous Red Galaxiesが視界を遮り見えるはずがないのです。
でも見えている。
これが宇宙の七不思議! ではない。
ちゃんと理屈があるのです。
その理屈とは、・・・
Luminous Red Galaxiesの向こう側にある銀河の光が、ぐるっと迂回して届いているからです。
・・・・
なんじゃそりゃ、それではただ起きている現象をそのまま言っているだけじゃないか。理屈ではない。
ごもっとも。
問題は、なぜ遠くの銀河の光が、手前の、輝く赤い銀河群を回り込んで見えるか、その理屈を知りたいのだ。
結論を言います。
空間が曲がっているのです。
Luminous Red Galaxies(輝く赤い銀河群)の巨大な重力によって、空間が曲がった結果、その曲がった空間に沿って直進してきた光も結果的に曲がって、我々に見えるように届いたのです。
そして、これがその証拠写真なのです。
重力によって空間が曲がるという、アインシュタイの理論が正しいという証拠なのです。
ああ、そうですか。
・・で、納得できますか。
空間が曲がるって想像できますか、どういうことか。
物でもないのに、伸びたり縮んだり曲ったり、・・・・
なんなのだ、この空間というのは、と私は前から理解できないでいる。
部屋が大きくなったり小さくなったりを想像した人がいるかもしれない。
しかし、そのイメージでは、うまくいかない。
それだと、部屋が広くなったり、狭くなったり、つまり容積が変化するのだが、空間が伸び縮みしても、空間の容積が変化するのではない。
部屋が大きくなれば、我々は部屋が広くなったと感じる。しかし、部屋と一緒にその中にいる我々も一緒に伸び縮みしたら、部屋が広くなったり狭くなったりという感じにはならないのと同じだ。
う〜ん、考え始めたら、ドツボにハマりそうなので、やめておく。
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