偏光X線撮像衛星で見る超新星爆発の残骸
Cassiopeia A (略して Cas A) という大質量星が崩壊した時、天の川で最も早い衝撃波を伴う超新星爆発が起きた。
この写真は、CasAの超新星爆発の残骸を偏光 X 線で撮影したもの。
CasAの超新星爆発によって放出される粒子は、磁場によって光速に近い速度にまで加速される可能性があるという。
しかし、この光速に近くまで加速された粒子は、磁場によって閉じ込められるため、超新星の残骸から離れることはない。
粒子は強制的に、磁力線の周りを螺旋状に動き、電子は「シンクロトロン放射」と呼ばれる偏光された強力な光を放つ。
この光の偏光を研究することで、これらの磁場の方向がわかる。
これが磁場の方向をマップしたもの。
残念ながら、私には、この磁場の向きが意味するところがわからない。
しかし、専門家にとっては、興味津々なのだろう。
画像は、NASA の Imaging X-ray Polarimetry Explorer (IXPE) という偏光 X 線を撮影できる衛星によって、初めて詳細に観測されたのだという。
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