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「『経営進化論』ティール組織で社長も社員も自由になる」 #002 ティール組織に関する誤解

ティール組織の本って、
とても分厚く、500ページもあります。

一応私も組織に関わるコンサルとして
昨年手に入れて何度か読もうと
チャレンジしましたが、全く進みませんでした。

しかし、不思議なもので、
先日ご紹介した買取王子を運営する
経営者の片桐さんのお話を聞いてから
この分厚い本を読むと、
物語を読むような形で読めます。

不思議なもんです。
やはり興味が持てる、関心が高い、
というのはそれだけで、
人の能力が変わってきます。

私がティール組織について
大きく誤解していたのは、ここです。

全員が優秀な人材でなければ、
ティール組織は出来ない、
ということです。

マネジメントを手放すんだから、
一人一人が優秀じゃないと
ダメでしょ、という感じです。

完全に違うということを、
先日の片桐さんの話を聞き、
そして私自身愛知県まで
お話を聞きに行ってきました。

そこで私が最も聴きたかったのが、
業務に関する振り分け方です。

そうするとそこでも驚きの事実が。

すでに管理職はおらず、経営者も業務に関して
一切口出ししません。

それでも現場はみんな自分の得意な
業務を中心に効率よく仕事をしているようです。

自分が不得意な業務は、
得意な人に引き取ってもらう。
自分の得意な業務は
不得意な人から引き取る。

その業務をやることで
・元気が出る、出ない
・才能がある、ない
・スキルがある、ない
これらを6段階評価して
業務を本人同士で
トレードできるようにしています。

これに関しては本人同士に任せており
誰も関与しません。

しかし、これで全く問題なく
運営されているのです。

片桐さん曰く、
好きな業務をやっていれば、
不満も出ないし、
質も上がるし、効率も上がります、と。

これを聴いたときに
私はいかに思い違いをしていたか、
ということが分かりました。


話は変わりますが、
今年私の息子は中学3年生で受験です。

都立の上位校を目指そうとすると、
9科目をバランスよく出来ないといけません。

私は東京の出身ではないので、
かなり驚きました。

9科目ですよ( ゚Д゚)

こんな時代に9科目
まんべんなくできる子供たちを
都立の学校では求めているわけです。

なんか間違っている、
と強く思ったわけです。

結局はどれだけバランスよく
そしてレベル高く出来る人たちが
評価される世の中になっている、
ということです。

でも、これを会社に置き換えると
無意識にこれをやっています。

皆さんが「優秀な人」という人は
どういう人をイメージしますか?

日本の会社は管理職ができるような
バランス型の人材を理想としているのです。

今回、先ほどの業務分担のお話を聞いて、
私が強く反省したのは、
無意識にバランス型の「優秀な人」を
基準に組織を考えていた、
ということです。

会社で言う人材育成、教育は
完全にこのカタチでしょう。

優劣ではなく、正しい正しくないでもなく、
得意なこと、好きなこと、
これをどれだけできる環境をつくること、
これがこれからの会社が求められることではないか、
と感じたわけです。

正直私はティール組織というのを
誤解していました。
反省します。

そうした一見自由に見える組織が、
自分たちの得意なことで有機的に
結びついている組織が
ティール組織だったのです。

そこに「優秀」という概念は
全く無用です。

興味があれば500ページある本も
あっさり読めたりするわけです。

「好き」「楽しい」
こういった言葉はかなりの確率で
正しいのだと思います。

ティールに関するセミナーもやります!
また日程を告知します。
よろしくお願いします。

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