「『経営進化論』ティール組織で社長も社員も自由になる」 #007 正解の違和感
少し前の話ですが、
ある経営者がコンサルタントに対する
違和感の話をお話しされていました。
それは、正解を押し付けられるような
現場に合っていない話を押し付けられる
という違和感についてお話をされていました。
それって、逆に言うと
私が言うのもなんですが、
コンサルタント自身も感じている
違和感でもあります。
「正解を言わなければならない」という
プレッシャーとなんか違う、という思いながら
話す違和感です。
これが十分にコミュニケーションされないまま
進めると、お互いに違和感を感じたまま、
心が離れていきます。
これがひどく進むと、まさに
「現場を知りもしないで何を言う!」
というやつに発展します。
でもこれって言っている側も十分違和感を
感じている、ってことです。
社長もこの罠にはまっている人
多いんじゃないかな、と思います。
社員に対して
正解を常に言わなければならない。
なんとなく違和感を感じながら、
でも「やれ!」って言ってしまってから
自分自身で傷ついたりしてないでしょうか。
常に正しいことを求めたり、
正しくあることを自分に求めることは
非常にしんどいし、
誰も幸せにならないことにつながります。
だからみんなの意見を聞くような仕組みにしても
結局社員も社長の気持ちを忖度して
活発な意見が出てこない。
意見を聴き過ぎると
好き勝手言い始め、
責任を取らないまま
権利ばかり主張し始める。
こんなことを経験している
社長も多くいると思います。
だから、結局すべて自分が
判断する仕組みの戻した、
というケースもよく聞きます。
結局戻すとまた同じことの
繰り返しなんですよね。
正解を押し付けることにストレスを感じ、
正解を待つことにストレスを感じる。
ティール組織には
助言システムという仕組みがあります。
これは、権力、評価、教育、といった
人を力で動かすモノから
全て解放するシステムです。
提案したことに助言は出来るが
止めさせたり、変更させたり、
強制が一切できない。
本人がやりたい、と思ったことができて、
さらに、それを評価したり、
失敗した時に責任を取らせたりもできない。
こうすると、
正解を押し付けることはできないし、
正解を待つ必要もない、
という世界が実現できます。
本当にそんなこと可能なの?
そんなことしてら不正が起きるのでは?
社員の暴走を止められないのでは?
といった声がこの話をすると
大抵きかれます。
そうならないための枠組みが
前回お話しした
会計システムです。
解放しつつ、経営を自分事化し、
考えながら仕事をする
枠組みも作る。
「正解」は必要なく、
純粋に会社のためになり、
自分のやりたいこと、
そして忖度ではなく純粋に
アドバイスを聴ける環境が整います。
【今日のポイント】
正解の違和感は正しい。
違和感は変えるためのサイン
それでは、良き1週間をお過ごしください。
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