「『経営進化論』ティール組織で社長も社員も自由になる」 #013 人を大切にしたければ、人じゃないものを見ろ!
私が営業の仕組み化の
プログラムを作成した時、
基本としていたのが、人ではなく、
仕組みを見るようにする、でした。
そして全く違うものだと思っていたティール組織も
実は同じで、人を大切にしたければ、
人でないものを見るようにしなければいけない、
ということです。
では何を見ればいいのか。
それは、「今組織の中で何が起きているか」
ということが分かるもの、です。
数字、お金、業務、情報、価値観。
これらが見えていると、
今起きていることが可視化されて、
やらなければいけないことが分かる、
ということです。
そうすれば、社員の能力のせいで、
問題が起きているのではなく、
業務内容がおかしい、とか
数字の動きがおかしいから
仕組みを見直そう、
といった話になります。
また社員も自分で判断できるようになります。
でもこの見える化、仕組み化が出来ていない
組織がほとんどなのです。
だから、ティールうんぬんよりも
まずは企業として、
組織の状態がどうなっているか、
客観視できる状態を作ることが先です。
私たちが提供する
ティール組織導入プログラムも
そうした手順で、導入できるように
なっています。
そうした透明性の高い組織でなければ、
どんな教育や評価システムを導入しても
上手くはいかないでしょう。
何を見て良いか分からない組織ほど
人を見てしまい、
あいつの能力が低い、
やる気がない、などといった
評価をしてしまいます。
それしか分からないからです。
また社員も何を見て判断して良いか
分からないから、
いちいち上司や社長に確認したり、
指示待ちになります。
もっと積極的に動け、
と言いつつ、判断材料が
隠れてしまっている会社は
たくさんあります。
なので、通常の組織もティール組織も
土台は一緒なのです。
これを知ってから私はとてもラクになりました。
ティールを導入する前に行っていた
仕組み化のコンサルティングの手法が
そのまま使えるからです。
ティール組織、というと全く新しいことを
するように感じますが、
やはり基本が大切なのです。
【今日のポイント】
新しいことを考えるより
今の会社の組織の見える化をまず行いましょう。