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貴島サリオ / SARIO 1 (1993)


初めて割とメジャーどころ(?)をピックアップします。
ワゴンセール・エサ箱の常連で名前は幾度となく見ていた貴島サリオのファースト(ミニアルバム?)。恐る恐る買ってみたところ、かなり好みの内容であった。
貴島サリオは90年代前半に活躍したSSW、女優。どっちがメインなのか自分には分からないが、この時代にはよくある話。女優としてもヒット作「振り返れば奴がいる」に出演するなど、まずまずの成果を残している。
で、音楽の方は以下のような成績で、思ったより芳しくなかった。このレベルの売れ行きでもこれだけ中古で見かけるのだから、CDバブルというのは凄いものであると改めて思わされるのである。

SARIO 1(1993年5月21日)オリコン最高位130位
SARIO 2(1993年9月1日)オリコン最高位143位  
SARIO 3(1994年4月21日) オリコン最高位86位
SARIO 4(1995年9月21日) 「愛が愛であふれてる」収録。オリコン最高位169位
(Wikipediaより)

アルバム冒頭から引き込んでくれるのがこの①「夢を見ながら」。

このチープなブラスシンセに彩られる珠玉のメロディーとアダルトな演奏…正に”こういうのでいいんだよ”である。作曲は遠藤京子、アレンジは船山基紀、キーボードは島健、ギターは吉野藤丸と松原正樹という最強布陣。
更にこのアルバムに参加するアレンジャーは船山以外に清水信之もおり、一貫してアーベインな印象が終わりまで保たれる。清水ファンの私であるが、このアルバムについては船山アレンジがとても良い。
そして⑤「パジャマグルメ」も当時の彼女のアイドル的な立ち位置を象徴するキュートなナンバー。羽田一郎作曲。
これ以外の4曲は貴島本人の作曲によるものの、やはり職業作家との壁は大きく、やや凡庸な印象である。

そして、このあとも比較的統一されたアートワークで、SARIO 1〜4までハイペースにリリースを重ね、その後移籍→名義変更で一枚リリース→泣かず飛ばず→引退 というキャリアになる。4まではなんとか集めてみたいと思わせるナイスなファーストアルバムでした。(因みにセカンドからは広瀬香美、玉置浩二、近田春夫、伊秩弘将等が作曲に参加。気になる。)

①夢を見ながら
②原則の4LETTERS
③白とピンクと青い空
④あの鳥のように
⑤パジャマグルメ
⑥Dreams Eternity
(Pony Canyon / PCCA-00447)

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