自然と不自然
最近すぐ忘れちゃうので、メモ書きです。
今、リファレンスを探していたのですが、ガラスの作品を見て思いました。
これは私からすると基底現実では欲しいけど、VRChatでは要らないな、と。
・・・なぜそう思った?
理由を考えてみます。
基底現実で欲しい理由
①水を閉じ込めたように見えるのが美しいと感じる
②いつでも水が見れる
VRChatでは要らないかもと思った理由
①これを部屋のワールドに飾ったところを想像すると、なんか違う。(光部分が表現できるならきれいになりそうだし、壁面として使うとかはもちろんあると思うけど、このままの大きさでウォールアートだと)
②水を閉じ込めた表現をするのであれば、VRCでは動かすことができる。
この静止段階の作品を飾るなら、静止にした理由が必要になる気がする。
基底現実で出来ることと出来ないこと
VRで出来ることと出来ないこと
これが大きく関連しているのかなと思った。
当たり前のことではある。
鑑賞する視点から
基底現実では綺麗な水辺近辺に住んでいない限り、
こんな透き通った水面を毎日見ることはないです。
私はしばらく見ていません。
VRではいつでも好きなときに見に行くことができます。
制作側の視点から
基底現実でこれどうやって作ってるんですかね。ガラスを加工することは素人では出来ませんし、あんな自然な水の光の落ち方を表現できるのはほんとにこの作品を作られた方の技術が高いからだと思います。かっこいい。
VRではすごく綺麗な水のAssetがたくさん販売されています。無料で使わせてくださってる方も多くいます。もちろんその技術は本当にすごいと思います!
ただ現実と違って数に限りはなく、多くの人が手に入れることができ、
どこへでも配置できます。さらに多くのものが本当の水のように動きます。
そう考えると、
私の中ではこの作品を購入することと、水shaderを購入することがほぼ同じ価値な気がしてきました。
(それは私がワールドを作っているからかもしれません)
つまり、どちらも水を鑑賞する(手に入れる)行為を買っている。
VRChatでは要らないかもと思った理由の②について
もう少し考えてみます。
VRでの不自然さ
VRでは水の表現で止まっているのが不自然に感じるような気がします。
時間を止めるという表現が、それ単体ではVRでは手抜きに見えるというのもあるのかな。動かせるのにあえて動かさなかったようにみえるというか。
この空間とか、
私がVR上でこれをやるなら動く水面を貼りたいと思ってしまう。
不自然、というワード自体は全くネガティブな意味ではなくて、その不自然さに理由があればそれは魅力になり得ると思います。
ただ、不自然なものほど目につくので、理由が欲しい。
基底現実での不自然さ
考えてみましたが、基底現実では不自然さは生まれないんじゃないかと思えてきました。
まず、物質的に成り立たないものは誕生しない。
今回の場合だと、VRの様に四角の板の中に動く水を壁面取り付け想定でいれることは難しい。そうするとガラスとか透明樹脂系とかで静止したものでやるか、超高輝度プロジェクターで映像打つとか…?
プロジェクターで映像打つという手法は、VRの水shader使うという解決方法とどこか似ている感じがしますね。物質に頼らないところなのかな。
あえて言えば、デザイン的に不自然に感じるというのはあると思うけど、これもVR側と同じで、理由があればそれは魅力になり得ると思います。
現実では物質的に不可能なことがたくさんあって、それを解決・・代替するようなものに魅力を感じる。
VRではその「基底現実では物質的に不可能なこと」が当たり前に可能であったりするので(…基底現実で不可能なことは大体可能?)
基底現実で魅力を感じるものであっても必ずしもVR上では魅力を感じるわけではなく、むしろ違和感になることも有りうる、ということなのかな。
入れ替えた場合、
VRで魅力的に感じる、基底現実で再現可能な空間で、基底現実では魅力を感じないということもあるのだろうか。
VRで魅力を感じる時点で基底現実では再現不可能なものなんだろうか。
追記:技術の進歩によってその魅力を感じる感じないも変化していくのかもしれない…
おもしろいー
頭の中で直感的に思ってることたくさんあるのに、言語化できないことが多いので、ちゃんと忘れないうちに自分の中で整理してみようと思って文字にしてみました。整理しきれなかったけど、書き出せてよかったです。
まとまりなくてすみません。
寝ます。