固定電話は必要か?
どこかで連絡先を書いたら乱暴な調子で「今どき固定電話なんかいらないでしょ?」と言われて、初めて「そうなの?」と疑問を持ちました。
それが、
・固定電話番号なんて書くなよ、連絡しにくいでしょ
・無駄なお金使ってんね
の、どちらかだったと思います。
初めて「そうなの?」と疑問を持ったのは、それまで防犯意識により、住所記入の場合は携帯番号ではなく固定電話番号の方をあえて書くことがありましたから。でも、その言い方の強さをきっかけに、社会常識が固定電話(加入電話=アナログ回線・ISDN回線)廃止へ動いていることを知ります。やっぱりそれまでそんなに強く言われたことはなく、何かしっかりした根拠がないとそこまで言えない言い方だったと思います。彼のお陰で見過ごしを埋められました。
簡単に調べてみると、固定電話が全く使えなくなるわけではなくて2024年に新規回線へ移行する予定らしい。移行なので慌てる必要はないけれど、確かに固定電話が必要かどうか検討すべき時かもしれません。そのお知らせが始まるのは2022年1月(施行2年前)から。
参考はこちらへ。
https://www.ntt-west.co.jp/denwa/2024ikou/outline.html。
それで、せめて2つある固定電話を一つにしようかと動き出しましたら、一つ解約してもマイナス400円/月程度という説明を受け、私は保留にしています。
ところが、年末年始のことです。
そのあまり使わなくなった固定電話番号にじゃんじゃん毎日電話がかかります。電話機は、古いファックス電話を使っています。ナンバーディスプレイで表示させているので、いつも登録されていない不要な電話には出ません。でも、年末年始に、しかるべき会社名からの知らない人名あての問い合わせ(間違い電話風)電話が何度もかかり、あっという間に留守番電話の録音機能がいっぱいになりました。それだけでも迷惑です。
ただこれは、年末年始のあるある現象のようです。
知人友人から聞いたところでは、在宅チェックとか高齢者チェックのために間違い電話を装った問い合わせが、年末年始には異様に多くなるということでした。なんですと?高齢者ですと?と敏感に反応しそうになったら、そうではなくて。若者層は固定電話を持たない傾向があるので、「固定電話=高齢者」の可能性が高い。つまり、固定電話番号を登録しているだけで詐欺に狙われる可能性が高くなる現象なのだということでした。そこで年末年始になるとさらに高齢者が留守かどうかをチェックしているということ。離れて暮らしている親御さんがいらっしゃる場合は心配ですし、年末年始に旅行へ誘うのも考えてしまいますね。
その「固定電話=高齢者」のところで、まだ引っかかりつつも、その対処方法を調べようと動いてみたら、
電話機を防犯対策機能が充実したものに買い換える
が、最初にやるべきことみたいです。
私も、貴重品になりつつあるファックス電話の買い替えを検討しました。仕事で使っているとファックス電話が活躍する場面もまだ多いです。
だけど、防犯のためにファックスなしになってもいいから電話買い替えを検討しました。
これなんか、私も欲しいと思いました。上のパナソニックはSDカードで録音データが取り出せます。下のシャープは警視庁目線での高齢者向けです。もう大手日本メーカーが公安意識で作ってくれている感じがします。
ただ、字が大きすぎなくてもいいし、使う頻度が少ないと値段がもう少し安い方がいいな…という気持ちになったのですが、その場合は一つ前くらいの旧機種がオススメです。少し機能が落ちても防犯機能は充実していました。
また、こちらは窓のホームセキュリティを構築できる機種。SDカードで録音した記録を外へは持ち出せないけれど、家中で門前払いはできそうです。
ということで、見回せば、固定電話の生産は終わっているに近い状況。
正確に言えば、生産はしているし毎年新機種発売もしているけれど、善意で残してくれている部門かという斜陽ぶり。携帯電話機すらと考えると、宜なるかな。でも、そうなると本当に高齢者は踏んだり蹴ったりですね。
まとめとして最後に。
私が充実した迷惑電話機能の固定電話を購入するときの目安をあげます。
1.迷惑電話対策機能がある
(ナンバーディスプレイ対応)
・通話拒否(非通知・公衆電話など)
・警告メッセージ(録音警告とか)
・着信拒否(登録して対応選択)
・声を確認してから応答可能
2.電話機コードありの受話器
・混信・地震対策のため
3.親機は電話回線(有線)で壁からつなぐ
・混信・地震対策のため
安心して暮らせる仲間作りを始めた方がいいのかなと思う今日この頃です。