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グスタフ・クリムト / メトロポリタン美術館
朝顔
ふつうのスーパーで朝顔を見つけました。
元気が良さそうで、自由研究とかないのに購入してしまいました。
生き物ですからね、衝動買いはよくないのです。が、その元気さは、蔓の、行き場を探してウロウロしていることから伝わって、
太陽はどこ?
それにしても巻きつきたいんだけれど、 何かないかしら?
あったら、 ネジネジ巻きついてやるのに
私、急いでいます。
蔓が空中を彷徨う姿は、緑色の園芸用の細い棒を差し出したくなるような勢いでした。「この時期に陽を浴びて、思いっきり葉を茂らせないといけないんですよ」って言っているようでした。家に戻って、黒いポットから鉢へ植え替えをして、そこそこ巻きつけるように設えをしました。自分の朝顔を育てるのは久しぶりで、小学生以来かもしれません。
水族館で元気にしているコツメカワウソの家族を見ていて、心温まるのは、その甲斐甲斐しい手の動きが無意識だからです。親の心の芯に「手が空いていたら何かしてあげたい」が宿っていて、それがたとえお人好しであっても、甲斐がなくても、そんなの関係なく動く動く。絶滅しないでほしいですね。
朝顔、咲くでしょうか。
高校生の時、家庭科の時間に縫った浴衣は「紫陽花」の柄でした。
大人になってから浴衣の手縫い講座に参加して縫ったのは、紺地に「朝顔」。
その浴衣を着て、芝生のあるビアガーデンへ行ったのはずいぶん前のこと。手縫いの浴衣完成パーティーみたいな打ち上げ会で、とても楽しかったです。浴衣というのは毎年新調するようなイメージがありますが、今も、その浴衣あります。いずれにしても今年は着られそうにないですね。
朝顔だけでも、咲いてほしいです。