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潔癖症、綺麗好き、という病気 #01

わたしはどちらかというとズボラな方だと思う。
なので基本的に綺麗好きさんの事を大変に尊敬している。どのような手順でやれば効率が良く、どのような意識で生活すればあらゆる所に目が行き届くのかを知っている。
毎日のルーティンが確立されている。
本当にすごいと思う。

わたしは、、、というと毎日の洗濯、洗い物、掃除機をかけることはできる。
しかし、いつも見えている目線は同じで、
洗濯機の裏側、便座の後ろ、階段の隅、いつどんな時でも埃やカビが鎮座している。

ひとたびYouTubeを開けば、丁寧な暮らしをしている方の
あれやこれやのコツやおすすめや
無料でいいんですか?という情報がたくさん出てくる。

しかしその反面、最近とてつもなく気になっていることがある。当たり前だけど、そのお宅には塵はおろか、鏡の曇りさえもない。
カビなんてもっての外だし、
お外に洗濯物を干すのも花粉やら、埃やら、虫なんかの問題で
乾燥機をかけるのが主流のようだ。

埃やカビはもはや発生することも許されない時代に突入しているのでは、
と感じる場面が多くなった。

最近このような事を強く意識するようになったのには理由がある。
同性の同僚が全員潔癖症だったということだ。
共用部で触るものは常にアルコール消毒をしている。
ドアノブ、電話の子機、トイレの便座、テーブル、
今はこの光景に慣れてしまったけど
最初に見た時は驚いた。
気にならない私がズレているのだろうか。とさえ思った。

それにしても潔癖症という部分に関しては仕方のないことで、
敏感だったり不安だったりする事には人それぞれこだわりや、許せない部分があって当然だと思う。
そうではなくて、自分の気になるところさえ綺麗になっていればそれでいい。
というなんとも自己中心的な人が疑問なのである。

例えをだしてみると。
ある日同僚が、なんだか排水口が臭う!!
臭くて無理と言って
いきなり排水口にハイターをドバドバと流し始めたのだ。
私はびっくりした。
なぜなら、我々が働いているのは森の中の施設で 
その排水口は辿るとすぐそばの池に直結しているのだ。

池には魚もいるし、それを鳥が食べたりもするだろう。
彼女はそこまで考えてハイターを流しているの?
ハイターってなかなか猛毒だと思うけど?
けれどどうやらそこまでは考えていないらしい。

彼女は無知なのだ。
その洗剤がなんの成分で出来ていて、どのような影響のあるものなのか
ただ『漂白、除菌』という文字しか見えていないのだな。と感じた。
そしてハイターを流した結果、臭いはマシになったのかと聞かれたら
正直ほとんど効果は無いように感じた。

しかしこれはただただ一例に過ぎない。

続く

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