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FACTOR OSTRO VAM 2.0 インプレ


購入意思決定の背景


「FACTOR OSTRO VAM 2.0」が発表された直後に購入は決めました。「FACTOR OSTRO VAM 1.0」がとても気にっているがやっぱりその進化(変化)の先を体感したいというシンプルな好奇心。そしてFACTORというブランドが好きというだけの理由ではあります。

好きな理由は以下の3点です。
・かぶらないブランド(最近乗っている人が増えてきたのも嬉しいけど)
・テクノロジーファーストな方針
・ロゴがカッコイイ

これらの理由はシンプルかもしれませんが、非常に大切に思っています。

購入前のスペック情報から

エアロフレームへの進化


「O2 VAM」がピュアクライミングバイクとして先行リリースされていましたが、「OSTRO VAM 2.0」の事前リーク写真から、エアロに特化し、「OSTRO VAM 1.0」と比較してフレーム重量が増えることを懸念していました。しかし、実際に発表されたスペックでは、完成車で6.8kgに収まる軽量エアロフレームとして正統進化してる感じがよい。これは欲しい。

エアロ効果(向上)の高いパーツ、例えば「ハンドル」「フロントフォーク」「ヘッドチューブ」そして「ホイール」が重要ですが、「OSTRO VAM 1.0」と比較して、これらの形状変化がエアロ効果をさらに向上させているのは明らか(メーカーもそう説明してるし)。UCI規定内での空力については他社の「SL8」や「エアロード」も含めて成熟してきていますが、ライドフォームを含めた空力改善のポイントはだいたいどこのメーカーも同じアプローチって感じですね。

エアロデザインの進化


フロントフォークは1.0と比較してよりワイドになり、ヘッドチューブもくびれた形状に進化しています。さらに、フレーム全体の重量軽量化を狙ってリアは薄く、細く、コンパクトになっており、フロント加重な感じが強まりました。エアロホイールのトレンドであるリアホイールのリムハイトが高く重いことで、完成車としてのバランスが取れています。これは欲しい。

Di2バッテリーの内蔵場所変更


「OSTRO VAM 2.0」ではDi2バッテリーの内蔵場所がボトムブラケットに変更されました。この変更には以下の3つのメリットがありますよね。

・低重心化 - 安定性が向上し、ダウンヒルでの安定感が増し増しだ。
・快適性向上 - シートチューブが細く平たく設計可能になり、快適性が向上します。
・エアロ効果の向上 - 平たい形状によるエアロ効果が得られます。

この設計は、「cannondale SuperSix EVO LAB71」と同様のアプローチですが、非常に理にかなった最適解といえるでしょう。これは欲しい。

新旧スペック比較

旧「Factor OSTRO VAM 1.0」 走行距離15,050km(1年3ヶ月)


Factor OSTRO VAM 1.0

フレーム: FACTOR OSTRO VAM/size54
コンポーネント: DURA-ACE Di2 R9270 (50-34/11-30)
クランク: ELILEE X320 (カーボンクランク)165㎜
ホイール: ENVE SES4.5
タイヤ: Vittoria CORSA PRO C28
サドル: S-WORKS POWER WITH MIRROR SADDLE
サイコン: Wahoo ELEMNT BOLT V2
ペダル: Wahoo SPEEDPLAY POWRLINK ZERO

新「Factor OSTRO VAM 2.0」 走行距離2,266km(2024年8月31日時点)


FACTOR OSTRO VAM 2.0 @木曽おんたけグランフォンド
FACTOR OSTRO VAM 2.0
FACTOR OSTRO VAM 2.0 @三つ星フィッティング
FACTOR OSTRO VAM 2.0 @北アルプス山麓グランフォンド
Factor OSTRO VAM 2.0 @POOLSIDE COFFEE

フレーム: FACTOR OSTRO VAM/size54
コンポーネント: DURA-ACE Di2 R9270 (50-34/11-30)
クランク: ELILEE X320 (カーボンクランク)165㎜
ホイール: ENVE SES4.5
タイヤ: Vittoria CORSA PRO C30
サドル: S-WORKS POWER WITH MIRROR SADDLE
サイコン: Wahoo ELEMNT BOLT V2
ペダル: Wahoo SPEEDPLAY Zero(Sigeyi axoパワーメーター)

「 2.0」インプレッション/サマリ


基本的にはフレーム以外は同じ構成で、ライドフィールも「1.0」とほぼ変わりません。これは良い意味で自然に馴染みますね。その上で、平地巡行40km/hからの加速やダウンヒルでのノンペダリングでも速度がぐんぐん伸びるなど、体感としても非常に速さを感じます。

ライドフィールも「1.0」とほぼ同じ


同じってどんな感じやということを書き忘れてました。
直前に乗っていたTREK MADONE SLR 6 DISC OCLV700 ULTEGRAでは、ISO SPEEDをマイルド最大で調整して乗っていたため、乗り心地が非常に良く、チューブラータイヤとの組み合わせで快適そのものでした。見た目は無骨ながら、登坂でもしっかりと進み、不満を感じることはありませんでした。

一方、新しいバイク「FactorOstroVam 1.0」に初めて乗った時は、「速くない…柔らかい…」と感じ、「失敗かもしれない」と思ったほどです。しかし、帰宅後にセグメントの記録を確認すると、軒並み更新されており、体感としては速さを感じないながらも、実際には非常に速かったという結果に驚きました。後日、久しぶりにMadoneに乗った際には、その固さにびっくりしました。

「FactorOstroVam 1.0」の感じは固いと感じないがライド後メッチャダメージあるという印象。一方で「TREK MADONE」はカチコチだけど意外と疲れないという印象。どっちも固くて速いけど異なる印象でした。

登坂に関しては、ペダリング技術の問題もあるものの、少し重いギアで回す方が進む感覚があり、これは「FactorOstroVam 2.0」でも同様です。ハンドリングがしやすく、ダウンヒルを楽しめる点が共通しています。

「FactorOstroVam 1.0」と「 2.0」の差分

平地巡行性能


ENVE SES4.5による滑らかな回転が大きな影響を与えていますが、それに加え「1.0」よりも良い印象を受けることから、フレームの空力性能の違いがはっきりと感じられ、非常に満足しています。加えて時速45kmからもリニアに加速が聞く感じで自分程度の脚力でも時速50kmに到達しやすくなりました。平地巡行やダウンヒルがより楽しくなりました。ただし足をつかわされるので、意識しないと序盤で死にます。

登坂性能


登坂についても問題なく、しっかりと登ることができます。フレームの剛性感もあり、多少空気圧を低めに設定すると、固さがダイレクトに体に伝わることが軽減され、快適に乗ることができます。1.0からの乗り換えなので軽量感をあまり感じることは残念ながらないです。ダンシングよりもシッティングでゴリゴリのぼる方が向いていると思います(自分がダンシング下手説は否定しません)

一体型ハンドル/BLACK INC(380mm100mm)


実はこの一体型ハンドルが最高にきにってます。まず造形がかっこいいはありつつも実は他の一体型ハンドルと比較すると少し剛性が足りない。つまり柔らかいということで私にはベストマッチと。また完成車で購入してもワイドおよびステム長選択が可能です。(スペシャさん頑張って)

加えてハンドル周りだと2点あって
まずバーテープが良いです。極めて耐久性が高くおよそ1年半乗った1.0では途中何度かメンテしましたがバーテープはずっと巻き直して使ってました。薄手を好む方にはあれですが、厚手でグリップ力が高く丈夫です。

次にステムのサイコンマウントも構造的にはベストだなと思います。
マウントの角度変更も可能なのでエアロ効果をねらって少し前方に傾けることが可能です(プロ選手よくやってる)噂では1ワット程度軽減できるらしい(笑)ただステム長100mmだと使用してるフロントライトではクリアランスがギリなのでちょっと延長しました。

その他の改善点


最も大きな改善点として、シートクランプの締め方が変わったことが挙げられます。「1.0」では規定トルクで締めてもずり落ちることがありましたが、「2.0」ではクランプ部分の機構が変更され、規定トルクでもしっかりと固定されます。これにより、ストレスなくライドを楽しむことができるようになりました。


クリアランス確保のためちょっと延長
Sigeyi AXO &Elileeカーボンクランク/165mm
ブルーのエンドキャップ
silca チタンダイレクトハンガー

納品が遅れていたボトルゲージが本日到着(2024.09.10)


これで完全体!


ロードバイク・スキー・キャンプ 等の機材購入など