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安全なダウンヒルを身に着けたい
前段として
私はプロではなく、ただの素人ロードバイク乗りですが、ダウンヒルが大好きです。ダウンヒルを楽しむために登坂を頑張ってるすらあります(笑)。ダウンヒルは純粋に気持ちが良いですし、何より、ワットモンスターのようなパワーだけではなく、スキルやテクニックによって速さや安全性が決まる点が魅力です。「飛ばす」ことを目的にせずとも、安全に下るための技術は必須ですね。
ダウンヒルを安全に楽しむためには、しっかりとした知識と技術が必要だと考えています。ライドイベントでは、さまざまなレベルの参加者がいる中、ダウンヒルや高速コーナリングでの転倒事故をよく目にします。そのため、全てのライダーがダウンヒルの基本的な知識を座学として学ぶことが重要だと思います。楽しむことの前提は、安全であることだからです。
私はまだまだ未熟ですが、ここまで理解して身につけたことを整理しておきたいと思います。間違いや改善点があれば、ご指摘いただければ幸いです。
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安全なダウンヒルについて
①ブレーキング
②荷重
③目線
ダウンヒル解説動画でよく言われるやつなので!知っとるわ!ということかと思いますが、でもこの3つだけです。
①ブレーキング
コーナーに入る前に十分に減速し、コーナリング中には減速を目的としたブレーキングをさけること。コーナリング途中で車体が傾いている状態での減速ブレーキは転倒リスクを極大化するので、スピードコントロールを目的とした当てぎきのみが原則です。
カーブの入口でどの程度減速するかはサイコンのマップ表示でカーブ角度を把握したうえで曲がり切れるスピードを把握していくと、安全マージンが確保できるので、より安全に安心してコーナリングできます。サイコンマップ表示がない場合で初めてのコースについては十分に減速ずることが推奨されます。
ライドイベントとかで転倒している方の多くはコーナリング手前の減速が不十分でオーバースピードで突っ込むことで曲がり切れないことが転倒要因です。オーバースピードでつっこみカーブ中に原則しリアブレーキがロックして転倒するなどです。イベントといっても自動車規制されているわけではないので、反対車線へはみ出るなど非常に危険が伴います。
減速方法ですが、基本的には制動力の高いフロントブレーキをメイン減速します。リアブレーキはあまり強く使わない。イメージは8:2くらい。制動力の高いフロントブレーキを使って急ブレーキするとジャックナイフ(前につんのめる状態)になるので、それを防ぐためにリアタイヤ側に体重をしっかりよせて乗せる。また基本的には自転車を垂直にたてた状態で減速する。
減速時に、リアブレーキの方を強く使うと、タイヤがロックしてリアがすべりコントロールを失うのでリアメインはとにかくダウンヒルでは危ないです。
オーバースピードでコーナーに入り、結果としてコーナリング中にリアブレーキメインでの減速ブレーキをすることでリアがより滑りやすくなり転倒する。だいたいこのコンボがダウンヒル転倒事故の要因だと考えるとよいかと思います。(さっきもいったけど)
またずっとブレーキングしている状態を維持するのはやめましょう。握力の低下とローターの高熱化でブレーキが利かなくなります。
まとめるとコーナリングの前にフロントブレーキメインで十分に減速し、コーナリング中は当てぎきしながらコントロール(あるいはブレーキングせず加速する)。これは自動車のコーナリングでも同じことがいえますね。
②荷重
これが実は僕のなかではもっとも大切というかこれを練習することがとても効果的かつ安全マージンが大きく広がったという感じです。
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グレーチングや段差についてはペダルポジションを左右ニュートラルポジションにして段差のタイミングでラビットジャンプする気分(実際はジャンプ不要)で体重を浮かすことで転倒やパンクは回避できます。段差やグレーチングに気が付かずにそのまま突っ込むとリム打ちパンクしたりします(経験済み)
コーナリングの荷重についてですが、インコーナー側の足は上死点ポジションとする。これは車体が斜めになるため、ペダルが地面に接触して転倒する人もいるので、そうならないように十分なクリアランスを確保するためです。次にアウトコーナー側の足(逆足)はまっすぐ突っ張って外側に可能な限り荷重してください。
コーナリング中は車体が斜めになるので、外側に荷重することでしかグリップが生まれないのでございます。つまり車体が斜めな状態で外側荷重ではなく、真下に荷重してもグリップが生まれず転倒リスクを軽減できません。外脚をまっすぐつんのめって荷重すれば十分なグリップが生まれるので、我々程度の速度&コーナリングですべるようなことはないです。低速でもこれができないと転倒リスクがあるというわけです。
シモジマン
【ロードバイク講座】コーナリングについて
僕はこの動画ではじめてしり実践し理解しました。
ダルンヒルに限らずすべてのコーナーで有効でありより安全に早くコーナーをこなすことが可能になります。
③目線
シンプルなんですが、結構意識しないとできないシリーズです。コーナリングではとくに自転車は車体の向きに進むのではなく、視線の先に向かっていく感じになります。極端な話、左に曲がるカーブで右側に視線を向けると、コーナーで膨らみます。より角度をつけて曲がりたい、あるいは角度のあるカーブではかなり意識的に内側に視線を向けると切り込むようなコーナリングができます。
②③を体験として身に着けるために8の字の練習がとても有効です。
本当に効果のあるロードバイク8の字練習
秋のダウンヒルは最高だ
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