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きれいなロードバイクは速い

清掃とメンテナンスの重要性

ロードバイクの清掃とメンテナンスは、機材パフォーマンスや機材寿命に直接的に影響を与えます。特にレースやロングライドを楽しむライダーにとって、バイクの状態が速さや安全性に直結することは明らかです。私自身も、マンション住まいで限られた環境の中、3週間に一度くらいの頻度で洗車を行っています。もちろん、雨の日にライドした後や、特に泥やホコリでひどく汚れた時は、予定外のタイミングでしっかりと洗浄を実施しています。また、年に数回は専門ショップでプロによる洗車とメンテナンスをお願いしています。



きれいなロードバイクは速い理由

1. パフォーマンス向上

汚れや古いグリスがチェーンやスプロケットに付着すると、摩擦が増えてペダリングの効率が悪くなります。特に、汚れは徐々に溜まるため、最初は気付かないことが多いですが、洗車後にバイクに乗ると、その軽やかさに驚くことがあります。チェーンのフリクションを減らすことで、スムーズなパワー伝達が実現し、走行感が劇的に改善されます。「あれ軽くなった???」という感覚が得られますし、またそれを体感すると定期的な洗車モチベーションになります。自分でやるの面倒だなと思う方はプロショップで洗車してその体感を得るとよいかと思います。(きっと自分で清掃したくなります)

また、注油が不足すると、チェーンやギアがより多くの抵抗を受け、効率が低下する原因となります。定期的な洗浄と注油を行うことで、摩擦を最小限に抑え、スムーズなペダリングと速さを確保することができます。錆びたチェーンでペダリングが重くなるのは簡単に想像できますが、実際には、錆びる前からフリクションは少しずつ増えているのです。適量の注油を行うことが、性能を最大限に引き出す鍵です。


2. 機材の長寿命化

バイクは砂や泥、汗などにさらされることで、徐々に腐食が進むようです。大切なバイクだから定期的な清掃によりこれを防ぎたいですよね。特に、チェーンやドライブトレインに付着した汚れは摩耗を引き起こし、部品の寿命を縮めてしまいます。バイクを清潔に保つことで、摩耗を抑え、機材の寿命を延ばすことができ、長期的にはメンテナンスコストの削減にもつながります。結果リーズナブル!

特にチェーン周りは、ルブ、汗、砂、泥が複雑に絡み合って非常に汚れやすい部分です。汚れがたまりやすいチェーンやスプロケットは、定期的にしっかりと清掃しないとフリクションの原因となり、結果的にチェーンやスプロケットの寿命を縮めてしまいます。見た目がきれいに見えても、細部に汚れが残っていることが多いので、内部までしっかりと汚れを落とすことが重要です。チェーンは消耗品ですが、できるだけ長く使いたいものですよね。だって高額だから(笑)


3. 不具合の早期発見

清掃中にフレームやパーツをじっくり観察することで、小さなキズ(飛び石等)やタイヤの摩耗やヒビ、ケーブルの緩みなど、ライド中のトラブルにつながる問題を早期に発見することができます。特にロードバイクのような軽量で繊細な機材は、小さな不具合が命にかかわる大きなトラブルにつながることもあります。清掃を習慣化することで、トラブルの発生を未然に防ぐことができます。


4. モチベーション向上

きれいなバイクは、見た目だけでなく、ライダー自身の気持ちを高めます。バイクが常に清潔であることで、愛着が湧き、結果としてライディングパフォーマンスも向上します。モノに魂が宿るといいますが、バイクもまた同じで、きれいにしておくことで、共に成長していく感覚が生まれるものです。一緒に成長する相棒として清掃を通じて愛でること大切です。


ロードバイク清掃の具体的な手順

1. 準備

まず、必要な清掃道具を揃えましょう。バケツ、柔らかいブラシ、ディグリーザー(脱脂剤)、チェーン用クリーナー、注油剤、クロス、スポンジなどが必要です。


2. チェーンとドライブトレインの清掃

チェーンやスプロケットは最も汚れやすい部分です。まず、ディグリーザーを使って、チェーンやスプロケットに付着した汚れや古いグリスをしっかりと取り除きます。専用のチェーンクリーナーやブラシを使って、細部まで徹底的に清掃します。洗浄後は、ディグリーザーをしっかりと洗い流し、完全に乾燥させます。

乾燥方法はこんな感じ

私の場合は、チェーンをディグリーザーに漬け置きした後、超音波洗浄機を使って内部の汚れまで徹底的に落とします。この方法は、通常の手洗いでは落としきれない汚れを取り除くことができ、チェーンの摩擦を大幅に減少させる効果があります。

まずはこいつで↓サクッとドライブトレイン周りを清掃します。

チェーンの漬け置き&超音波による洗浄用としてはこいつ↓が最高


3. フレームの清掃

フレームは、水と中性洗剤を使って優しく洗いましょう。特にボトムブラケット周りやシートステイ、フォークの裏側など、汚れがたまりやすい部分を重点的に清掃します。カーボンフレームの場合は、傷つけないように注意が必要です。私はフレームにガラスコーティングを施しているため、汚れが付きにくく、掃除も簡単になっています。

蓄圧式クリーナーが非常に便利

そしてディレイラー周りはフレームの隙間、またチェーンの乾燥など威力を発揮する必需品はこちら↓


4. ホイールとブレーキの清掃

ホイールのリムやスポークも丁寧に洗い、ブレーキパッドやディスクローターには専用クリーナーを使って油分や汚れを取り除きます。これにより、ブレーキの制動力が確保され、安全なライドが可能になります。私のホイールもガラスコーティングしているため、汚れが付きにくく、メンテナンスも楽になっています。

ブレーキまわりはこいつを使ってます↓

そして何かと便利な使い捨て不織布ワイパー↓フレームからドライブトレイン周りも含めてこいつで拭き取ります。


5. 注油

チェーンが完全に乾いたら、適量のチェーンオイルを注油します。つけすぎ注意ということで1コマごとに注油しつつ、サイドについては指で刷り込んでいきます。だいたい一晩おくと浸透するようなので、ライドする前日にはしっかり対応しておくのが望ましいですね。予備チェーンがあるかたは、ルブにつけ置きなども!最高かもしれません。(私はそこまでやってない)
ルブ天候によって以下を使い分けてます↓

その他の注油はこいつが使いやすくてお気に入り


超音波洗浄機を使ったチェーンの洗浄

チェーンについては超音波洗浄機の使用がおすすめです。この方法を使うと、チェーンの内部にまで汚れが入り込んでしまった場合でも、超音波の細かな振動で汚れを除去できます。通常の洗浄では落としきれないチェーン内部のピンやローラー部分の汚れまでしっかりと取り除けます。おすすめどころか個人的には必須だと思っています。


超音波洗浄の手順

  1. チェーンをバイクから外し、ディグリーザーに漬け置きしておきます。

  2. 漬け置きしたチェーンはブラッシングして大きな汚れを落とします。

  3. ビーカーにお湯とディグリーザーの素を入れ、チェーンを投入。ビーカーごと超音波洗浄機に投入。3分間×5セット(汚れの状況をみながら判断)、超音波で振動をかけて汚れを除去します。ビーカーを使うことで超音波洗浄機が汚れず片付けるのが楽です。またお湯を使うほうがルブが溶け出るのでよりキレイになります。

  4. 洗浄後は、チェーンをしっかりと乾燥させ、再度注油します。これにより、チェーンの耐久性が向上し、フリクションが減少します。靴下につっこんでエアダスターかドライヤーを使うとよいです。


最後に確認すべきポイント

  • タイヤやホイールの点検を行い、異常がないか確認します。

  • ケーブルやブレーキの張り具合をチェックし、必要があれば調整します。

  • 最後に、全体の動作を確認し、ギアチェンジやブレーキがスムーズに作動するかを確認します。


結論

きれいなロードバイクは、パフォーマンスが向上するだけでなく、機材の寿命を延ばし、不具合の早期発見にもつながります。定期的な清掃とメンテナンスを行うことで、安心してライドに臨むことができ、バイクとの愛着もさらに深まります。また、超音波洗浄機など高度なメンテナンス手法を取り入れることで、チェーンやドライブトレインのパフォーマンスを長期間にわたり維持できるのです。洗車最高!ロードバイク最高

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