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【本】目を奪われるきれいな虫の本

電子書籍を探してネットサーフィンしているときに、たまたま見つけた本

『きらめく甲虫』丸山宗利 幻冬舎

虫がめちゃくちゃ好きというわけではないけど
すごくきれいな虫を見つけたときの興奮
きっと子供の頃と変わらない

表紙の虫があまりにもきれいで購入した

作者の丸山宗利さんは昆虫研究で有名なのか
他にも持っている昆虫の本も丸山先生だったからビックリ

「はじめに」には
「生きものを見ていると、我々人間が考え得る色彩や造形はすべて自然界に織り込み済みなのではないかとさえ思う」
と書いてある

そう考えながら本の中のきれいな虫たちをみると
自然界にある色や造形を人間が一生懸命に再現している場面を想像してしまう
ファッションショーを見ているような気持ちで、虫の美しさにクキヅケになる

きれいな虫には鳥にとって臭かったり苦い毒があり、鳥が食べると不味くてしょうがないそうだ
だから派手派手な見た目でも、捕食対象外になる

さらに金属のような光沢感のあるからだが、ギラギラ光る太陽光に当たると見えなくなる
だから派手なからだが隠れ蓑になるらしい

でも人間にはきれいな羽こそが魅力的で
「玉虫厨子」という美術工芸品もあるそうだ

法隆寺にあるらしく、今では色あせてしまっているそうだが、玉虫色に輝く工芸品はきれいだろう
あの色を再現できないから、玉虫を使ってその美しさを手に入れたかったのかと思う

玉虫は息絶えたあともきれいなままだ

近くで見つけた玉虫

道端に転がっていた玉虫なのに美しすぎてビックリした
踏まれないように端っこに寄せてあげたくらいだ

飛んでいる玉虫も見つけたことがあるけど、飛んでいてももちろんきれいだった


「虫の本」として見るのではなく「自然の芸術品」として見ると、とっても楽しめる本

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