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もう!のび太さんのエッチ!!的な

皆さんは痴漢にあったことはあるだろうか。

こう始めると作文でよくある定型文のくせに大層不謹慎な感じになってしまうが、全く痴漢という行為をバカにしているとか、軽く考えているとかそういうものではない。むしろその逆で非常に重く受け止めている。それはなぜか。それは僕自身が痴漢を受けたことがあるからだ。え?と思うかもしれない。僕は男であり、基本的に痴漢と呼ばれる行為は男性が女性に対して行ってしまう行為だからだろう。しかし、僕は実際に痴漢されてしまった。その時のことを少し話そうと思う。

僕はある日友人とお酒を飲んでいて、家に帰る電車に乗ろうとしていた。まあ、お酒を飲むとお手洗いにすぐいきたくなってしまうのは一定数の人が理解してくれると思う。そう、僕は駅の近くにあったトイレに駆け込んだ。なんでトイレに近づけば近づくほど尿意は増すのだろうか。今回そんなことはどうでもいいんですが(なら言うな)、結構我慢していた僕は、ホッと一息つくように用を足していた。すると横から妙な視線を感じ目を向けると同時に全身に鳥肌が立つのを感じた。それは大柄な男性でじっと僕の股間部を見ながら自慰行為をしていたのだ。ぞわぞわっと言う感覚が足の先から頭の先まで駆け巡った。その後すぐその場を立ち去り逃げるように電車に乗った。リアルに怖かった。

こう言う体験をする男性はあまりいないとは思うのだけれど、身の回りにこう言うことがあるのを知ってほしい。今まで僕も痴漢なんて絶対しないし、全く関係のないことだと感じてしまっていた。それこそ軽く考えていたのだと思う。女性はすごいと思う。日々こんな恐怖と戦わなければならない、その可能性が少なくともあると言うのは、常に気にしなければいけないことが一つ増えると言うことで、相当なストレスだ。と思う。よく聞く暴論の一つにされる方も悪い、と言うものがある。その意は挑発的な格好をしている、もしくは行為をしていると言うものだと思うが、それはまるで的外れだ。女性の場合、例えばスカートが可愛いと言われ、すらっとしていて綺麗な体のラインがでる服装が可愛いとされる時も多い。そう言う判断基準が存在する社会に生まれたのだから、綺麗と言われたいとか可愛い格好をするのは自然だ。極端な話をすれば、今の社会では男性は身長がある方がモテると言うのが当たり前で、みんなできることなら高身長になりたいと考えるのは当たり前だ。(まあ身長はどうしようもないけどね怒)どうにかできることならどうにかしようとするだろう。そう言う社会に生まれたのだから、その社会において是とされない痴漢という行為を正当化するために”される側も悪い”なんて言ってはいけない。

ずらずらと書いたけれど最近すごく感じるのは、『想像力』がすごく大事だということで、まあ経験していないことを想像したり慮ったりするのは結構大変なことかもしれないけれど、少しでもいいから頭を使って考えるべきだと思う。ではここで一つしずかちゃんを思い出してみよう。常にのび太くんからどこでもドアで風呂場に乱入される可能性をはらんでいるしずかちゃんの精神は鬼だ。常人なら人間不信でメンタルブレイク。

まずは社会一般的にしずかちゃん的な人はいないことを認識しよう。そう、しずかちゃんみたいに「もう!のび太さんのエッチ!」だけで済ませる人は。それが想像力の第一歩だと思うので。



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