見出し画像

会社が天引きした税金を納付してなくて俺に督促状が来た話(1)

結論から書くと
私は以前在籍していた会社が
給与上は天引きしていたのに住民税を払っておらず先日、それが発覚してエライ騒ぎになった。
これがこの話の全容である。

折しも、世の中的にも払ったはずの税金が未納扱いで督促が来たり、あるいは企業側でも未納がバレて一気に督促が来た結果倒産してしまう『公租公課滞納倒産』が増加するなど、
"よくあることではないけど、それなりになくもない"話のようなので、何かしらのご参考になれば、と私の経緯をお伝えする次第である。

▲実際に◯国◯ータバ◯クの冊子にも載ったらしい

なお、内容については正確を期して記載しているつもりだが、会社側の実態や事実関係の把握ができていない部分、
あるいは身バレやら諸般の事情も相まって一部はボカシて書いていたり、フェイク要素が入っていることもあるが、その点はご了承いただきたい。

だが、少なくとも「会社が納付すべき税金を完全に忘れてたうえ、そのカネを天引きしていた」という大前提は、一ミリも揺るがない事実である。

※今後の記載予定の暫定的なタイトルが以下。
全6回で完了する予定だが、場合によっては前後するかもしれない。

・ある日、見たことのない封筒が来た
・役所に相談、発覚するエライ事実
・記憶がない社長と記録がない会社
・専門家に相談すると「プロの仕業」
・転職直後に返金活動
・全ての終わりと振り返り

ある日、見たことのない封筒が来た

ある日のこと、自宅に見たことのない色の封筒が届いていた。
差出人は、自分が住んでいる街の市役所の納税課。
封筒には大きく『督促状』の文字。

もしかして何かしら支払っていない税金があったのか?と慌てて封筒を開けて中の書類を見ると、そこには住民税の金額と一緒に
◯月◯日までに支払わない場合は、差し押さえの可能性もあります
という恐ろしい一文も書かれていた。

ここで私の当時の収入源について書いておくと、
・一つは会社に勤務して会社から貰える給与
・もう一つは副業としてWebサイト作成などをしている副業収入
の2つがあった。

なので、当初は「ああもしかして、会社の方で支払っている住民税とは別で、副業で支払うべき住民税をキチンと払っていないということかな?」
「けどたしか、確定申告の時にこの副業収入なら税金は掛かりません」
と言われた気がしたけど…と思い、改めてその督促金額を見てみると

副業収入の2倍くらいの金額が請求されている。

もうこの際なので、ザックリと具体例を出してしまうと、当時の私の副業収入が13万円くらい、それに対し督促状は30万円弱の金額が書かれていた。
※記事初回時から修正、22万も貰ってなかったわ副業で

当時の確定申告キャプチャ画面

今、冷静に考えるとどう考えてもオカシイのだが、当時のパニクった私は
「え、この金額はオカシイだろう」と思う一方で
「昨今の不景気や増税路線を考えると、もしかすると13万円の収入に30万円の税金を掛けることに、知らない間に決まったのかもしれない🤔」などとも考えていた。無知と無能とは恐ろしいことである。働いた収入の1.2倍の納税額になったとしたら、一体誰が働くというのか。あまりに唐突な出来事に、追い込まれすぎて頭が回らなくなった、ということにしておきたい。

幸いにして知人に「給与の2倍の税金が督促されることってある?」と聞いた所「あるわけねえだろ」と諭されたので、これはさすがにオカシイと思い、封筒を送ってきた役所の税務課に、まずは話を聞きに行った。

なお、役所というのは平日の9時から17時までしか営業してないので、このため今後たびたび、転職した直後にも関わらず休暇を取りまくり役所に行脚するという、地獄のような日々が始まるのだが、それは後の話。

ともかく、この封筒が届いた(たしか8月終わりくらいだったと思う)時から2024年の5月末まで
約9ヶ月弱に及ぶ「クソのような面倒くささを伴う
税金"等"の調査、返還、そして納付」が始まったのだった。

ついでに、初回のこのタイミングで「そもそもどんな会社やねん」という前提の話もしておこう。

旧弊社はIT業界に属する、よく言えば「新進気鋭のITベンチャー企業」という小規模な会社であった。ベンチャー特有?の文化なのか自由度は高く、各々の業務範囲は広く、人の出入りも激しい、そんな会社であった。正直なこと言えば私は今でも「社風の自由さ」だけでいえば、居心地のいい会社だったなあとは思っている。

だが、この「自由度の高さ」というのが、裏を返すと「そこは自由にしちゃダメだろ」という、おカネ周りの"杜撰さ"にも繋がった。

具体的に言うと私の知る範囲でも「給与振り込み忘れちゃった☆(・ω<)」「給与額間違えちゃった☆(・ω<)」という事件は起こっていたし、後の調査によって明らかになるのだが、それを超えるトラブルもどうやら起きていた。なので、在籍当時も周囲からは「ウチは大丈夫なのか?」という声は出ていたし、その辺りを理由に退職した人もいた。

しかし当時の私は「いやでも自由度高いし…」というのと、自分のスキルや能力が存分に活かせるという点で「アタシでもこの会社に必要とされているし…///」などと言って、会社に在籍し続けていた。
後に知人から「ダメな男に入れあげるタイプ」「『あの人、私がいないとダメな人だから…』とか言ってカネ渡しちゃうタイプ」などと散々に言われるのもやむを得ないかもしれない。

もし今このnoteを読んで、自分もそのタイプかも、と心当たりのある方は、今すぐにご自身の税金が納付されているかを確認してほしい。

さて第一回はこんな感じである。
次回は役所に行って相談した結果、役所の担当者も👤「は???」となった衝撃の新事実が発覚する回なので、お楽しみに。

第2回はこちらから。


※余談だが今後、納税課には何度も通うことになるが、担当者が変わる度に「そんな事あるんですか…😨」「事例としては聞いたことありますが…😨」「えぇ…どういうことなんですか…?😨」と怪訝な顔をされることになる。


いいなと思ったら応援しよう!