沖縄に来た本当の理由⑤
「じゃあね、まずは普天間神宮にご挨拶に行きましょうね」
そう言われ、言われるがままに向かい、一緒に手を合わせた。「あなたは願い事はしないでね、感謝を伝えなさい」と言われたので、
ぼんやりと俯瞰した大きなぼんやりとした感謝を一箇所に集め、その思いを伝えた。
彼女曰く、普天間神宮は大事な場所のようだった。でも本当に力があるのは洞窟の中にあるような話だったが、その日は先を急ぐ為、社の方にのみ、お参りをした。
そして私たちはユタとの話で出てきた「糸満」という南部の町に向かった。
道中、斎場御嶽には既に神さまがほとんど居ないこと、観光目的にするべきではない場所だったこと、○○○○○○○はあまり行くべきでなく、健児の塔に行くべきだと言われた。
見える・感じる人だからか、かなり独自の見方をする人だな、と思った。
どの話にも説得力はあった。
「観光名所○○○○○の真横のお土産屋さんに寄ろう」と言い出した。
えっ、私は何か買わされるのか…?(インドのトラウマ再び)
そこでメリーさんは大声で
「はっさみよーなーなー!何も買わないさ!」と笑いながら言った。
怖いよ、メリーさん。人の心を読まないで。笑
お土産屋さんを尋ねると、昨日のシンポジウムでメリーさんと来ていたおばーが若奥さんに付き添われ出てきた。
「あ、こんにちは!」と私は頭を下げた。
しばらく戦争の話、色々なガマの話を3人で話した。土産物屋さんの横に併設された大きな食堂のような場所で、おばぁはこの大きなお土産屋さんの大女将みたいな存在なのだろうと理解した。
そこからおばぁに別れの挨拶をし、ひとつめのガマがすぐそばだったので、歩いて行った。
違う。
全くもって別物だ。まず形状も違うし雰囲気も違う。別物だ。
そう伝えると、「ここは違うわよね、縦穴だからさ。」と言った。おそらく真横まで来たので、見せたかっただけかもしれない。
記念館の方には行かずそのまま、次の目的地
のガマに向かった。
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