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いま、目の前の明朝体がわたしにシュッとしてキリッとした文章を書かせようとしている。このタイトルを見た時、あなたの“目”の背筋も伸びているかもしれない。
noteを初めて書こうと思いました。わたしには形にしたい言葉がたくさんあるような気がして。画面を開きました。わたしの目の前には、タイトルの入力欄と、本文の入力欄が並びました。わたしは文字を入力しました。
大変なことが起こりました。
入力された文字がきれいな明朝体で表示されたのです。
すごい。キーボードを叩く指の「背筋」がすごい勢いで伸びたのが自分でもわかる。
FBやTwitterだとわたしの指はいつだってソファでリラックス。猫背。のんべんだらり。いつもの調子でゆるゆると書く。そういう記事にしようと思ったのに明朝体が許してくれない。わたしの目の前には、明朝体で入力されたタイトルと本文がある。キーボードを叩く指の背筋が伸びたまま。メラビアンだって、同じ内容を伝えるのでも見た目は言葉よりも優先されるんだって言ってました。その通りだ、その通りだよメラビアン。間違っちゃいない。わたしは今、明朝体に踊らされている。
きっとここでわたしが「ある日、強風によってベランダから本当に布団が吹っ飛んだ話」を書いても、「真顔」に見えるのでしょう。きっとこれを読むみなさんの目には、見えないわたしが真剣な顔で、背筋をまっすぐと伸ばしたまま、正面から向き合って「布団が吹っ飛んだ話」をしているように見えるのでしょう。イギリス人の真顔のジョークみたい、そう思ってもらえたら良いけれど、ヨノセコさんは本当に真剣に「布団が吹っ飛んだ話」をしているのだと思われたらどうしよう。これからこの人は物理的事象としての「布団が吹っ飛んだ話」とか気象学から観た「布団が吹っ飛んだ話」をすると思われたらどうしよう。
はじめましての方ははじめまして。わたしはヨノセコと申します。現在の職業は外資系ゲーム会社のデータアナリスト。学生の頃の専攻は英語学で文法と音声が専門。趣味は南米の民族楽器「ケーナ」の演奏で、学生時代の論文のテーマは「歌のリズムと言葉のリズムを数字にして比較する」こと。現職に就くまでに病気退職や25歳にして初めての教育実習、家庭教師を経て教育系NPOで生活保護を受給している家庭の中学生向けの学習支援事業の立ち上げや運営に関わったりしていました。そして、どちらかというとイギリス人ほど上手ではありませんが「布団がふっとんだ話」を真顔で楽しく話すのが好きなタイプです。
そう、つまり。
わたしは「布団が吹っ飛んだ話」を物理学とか気象学とかから語ることはまったくないタイプなので安心してください。
以上、自己紹介でした。以後どうぞお見知り置きください。
追記:
その後、noteのUpdateにより、明朝体とゴシック体を選べるようになりました。note即ち明朝体、そういう時代もあったのです。