ギャンブル中毒者の手記
こんにちは。突然ですが皆さんは今、夢中になってることはあるでしょうか。趣味だったり仕事だったり勉強だったり、何かに熱中できることは素晴らしいことだと思います。
しかしながら、熱中しすぎて気づいたらそれがやめられなくなっていて困っているとしたら、それは「依存症」かもしれません。酒、タバコ、ゲーム、スマホ、気がついたら無意識にそれらに手を出してしまっている場合は、病気の可能性があります。
自分も「依存症」になってしまった人間のうちの一人です。夢中になっているときは自覚がなかったのですが、客観的に見ると病的にのめり込んでいたなと改めて反省しています。
僕が依存してしまったものは「ギャンブル」でした。暇さえあれば、パチンコ。スロット。ときどき競馬。何度も手を出しては大金を失う。分かっていてもやめられない止まらない。かっぱえびせんだったらどれほどよかったことか。
これは、自分が莫大な借金を背負った大きなウェイトを占める部分です。詳細は別記事で詳しく書こうと思っています。
さて、「依存症」は立派な病気です。そんな大袈裟な!と思った人もいるでしょう。しかし、自分の意志ではやめられない、後悔しても、ダメだと分かっていても繰り返し行っている時点で、"異常"だということに気がつかなければいけません。
ちなみに、国も依存症は治療すべき病気であることを啓蒙しています。以下は厚生労働省のホームページからの抜粋です。
依存症の発症は、ドーパミンという脳内にある快楽物質が重要な役割を担っています。アルコールや薬物、ギャンブルなどの物質や行動によって快楽が、得られます。そして、物質や行動が、繰り返されるうちに脳がその刺激に慣れてしまい、より強い刺激を求めるようになります。その結果、物質や行動が、コントロールできなくなってしまう病気なのです。
なぜ依存してしまうのかについては、人それぞれですが、多くは精神的不安から逃れるための現実逃避だったり、溜まったストレスを解消するための手段だったりします。
僕自身は、上手く馴染めない生活環境、周りよりも金銭的余裕がないという劣等感、安定しない職。そんなこんなで、絶対に増えないと分かりきっているギャンブルで少しでも増やして生活を楽にしようとすると同時に、ストレス解消のためにそれをしてました。
恐ろしいのは、末期にはこれを無意識にやっていたという点です。気がついたらネオンの看板に吸い込まれ、少し窮屈な椅子に座ってバンドルをひねり、レバーを叩き、血眼になって盤面を見つめている。そして、数万円を失い、駐車場で泣き叫ぶ。今思えば、端から見た僕は何かに取り憑かれているヤバい人だったと思います。でも、当時は何とも思ってませんでした。それどころか、
まだ取り返せる
そんなことを思いながらパチンコ屋に通いつめていたのです。
このことから僕が学んだことは、依存症は誰でもなり得るし、一人で依存することを回避したり、克服したりすることは難しいということです。僕のように特に趣味もなく、特技もない人は何かに依存しやすい傾向にあると思います。
やることがないから◯◯をする→時間があるときに◯◯をする→時間さえあれば◯◯ばかりしている、といったプロセスで依存していってしまうので、やることの幅を広げることも対策の1つでしょう。
いずれにせよ、依存症にならないためには、モノに頼らずヒトに相談するということです。当時の僕はこれをするのがベターでした。見栄を張らず、現実から目を背けず、誰かと腹を割って話せていたら。そんなことをつい後悔してしまいます。
もし、この記事を読んでくれた人の中で、何かに依存してしまっているという自覚がほのかにでもある人は、まず素直に依存症であることを認めて、誰かに相談してみてください。途方もない借金を抱えて、人間関係を壊してしまったどこかの誰かさんみたいにならないために。